決算発表

アルトリアの2023年第2四半期決算 売上×〇、利益〇、通期予想△ + 自社株買い継続中=ホールド

たばこ銘柄のアルトリア(MO)が現地時間の8月1日に第2四半期決算を発表しました。

概要は以下のとおり。

まず売上ですが、前年同期比で0.5%の減収。

これをたばこ製品別で見ると、以下のとおりメイン事業の紙巻きたばこが数量ベースの減少(前年同期比8.3%減)を値上げでカバーしきれず金額ベースでは0.9%の減収、一方無煙(Oral)たばこは数量ベースで1.7%減少したものの、値上げで補い金額ベースでは2.3%の増収となった状況が見て取れます。

次に1株利益ですが、会計基準ベースでは前年同期比で2倍を超える142.9%の増益となっていますがこれは前年同期において保有していた電子たばこJUULの知的財産権との交換に伴う有価証券(少数持分)処分損等の特殊要因によるものであり、特殊要因を除いた1株利益は1.31ドルと前年同期の1.26ドルに対して4%の増益となっています。

そしてアナリスト予想との比較ですが、以下のとおり売上、調整後1株利益ともに若干ですが予想を上回っています。

最後に注目の今期2023年通期予想ですが、調整後1株利益で4.89ドルから5.03ドルと2022年の4.84ドルの実績に対して1%から4%の増益としており、前回6月1日発表の公表値を維持しています。

以上、相変わらず売上は減少しても増益(まあアルトリアにとってこのパターンは”通常パターン”と言えるのですが、、、)、そして通期予想を維持しており一安心しています。

最後に配当に関してですが、アルトリアは2023年3月に年間1桁台半ばの配当成長を目標とする新たな配当目標を設定しています。

そして2023年12月までの10億ドルの自社株買いを予定どおり継続中。

ということは、8月の増配タイミングでの配当のお知らせでは4%から5%の増配が期待できそう、と一人皮算用しているところです。

ということで、売上×〇、利益〇、通期予想△ + 自社株買い継続中=ホールド

とします。

(フィリップモリスと決別しJTと協業する道を選んだ銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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