ホルダーの皆さん、腹をくくって投資してます？　アルトリア（MO）が抱えている訴訟をまとめてみました(2023年版）

ばこ銘柄と言えば健康被害、健康被害と言えば訴訟、ということで昨年に引き続きアルトリア（MO）が抱えている訴訟をまとめてみました。（出典元：FORM 10-K（アニュアルレポート））

その状況ですが以下のとおりとなっています。

こちらはたばこ訴訟に関して係争中の訴訟件数を決算期ごとにまとめたものですが、2020年以降は電子たばこに関する訴訟が急増しているのがわかります。

もちろんこれは過去にアルトリアが電子たばこ最大手、ジュールへ出資していたことが大きな理由であることは言うまでもありません。

また、アニュアルレポートにはアルトリア（フィリップ・モリスUSA）が2004年10月以降にたばこ及び健康関連訴訟で実際に支払った賠償・和解額も開示されていました。

その額ですが、関連費用を含め2023年12月31日までの期間で約10億ドル（150円換算で約1,500億円）、利息は2億4,100万ドル（約362億円）となっています。

単純合算で合計約12.4億ドル（約1,862億円）。

ただ約19年という期間、事業規模を考慮すると、「それほど気にならない。」というのが正直なところです。

ちなみに2023年のタバコ・健康訴訟およびその他の訴訟に対する支払額は1.55億ドル、また期末時点の引当額は3.46億ドルとなっています。

もちろん訴訟の場合は必ずしも過去が未来の参考となるわけではありません。

よってアルトリアに投資するにあたっては、これらの情報を十分理解した上で、

「ある意味腹をくくって投資する必要がある。」

これだけは言えるのではないでしょうか。

（数多くの訴訟を抱える銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。）

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