たばこ銘柄のアルトリア(MO)が現地時間の7月9日(金)、保有するワイン事業を売却することに合意したと発表しました。
売却金額は現金で約12億ドルの予定。
取引完了予定は今年2021年の下半期中。
ご存じのとおりアルトリアのメインはあくまでたばこ事業のわけですが、ワイン事業も手掛けていたわけで、CEOのコメントによれば今回の売却によって、たばこ事業、具体的には無煙たばこへ集中することになります。
もちろんたばこ事業が成長とは無縁の、というか健康被害もあり右肩下がりの事業であることは百も承知。
ただそんな中でも、特に加熱式たばこは今後成長の余地があるわけで、こちらの製品への移行が期待されている。
尚、今回の取引に伴う損益への影響は軽微であり、特殊要因として調整後希薄化後の当期利益の計算からは除外される予定とのこと。
ということで今回の売却報道は投資家にとってうれしいニュース。
しかしさらに当方を喜ばせたこと。
それが売却資金の使い道。
報道によれば、取締役会の承認を経てこの資金を自社株買いに使用することが明らかになっている。
ここからはたられば計算となりますが、仮に最終的にアルトリアが手にするキャッシュが12億ドルとして、現在の株価、つまり47.40ドルで自社株買いを実施したと仮定すると、取得株数は約2531万株となり、これは(少々古いですが)3月末時点の発行済株式数18.52億株の約1.4%に相当する。
ちなみに昨年2020年の配当総額は63.27億ドルだったのですが、仮に今後同額の配当を実施した場合、1株当たり配当は1.9%の増配となる。(※あくまで管理人勝手計算です)
つまり今回のワイン事業売却によって新たな増配余地が生まれることになった。
これがインカムゲイン投資家にとって何よりうれしい。
ということで、今月末の配当のお知らせも楽しみに、迷うことなくこの銘柄の保有継続を決めた中年投資家なのでした。
(結局トータルリターンでは市場平均に劣っている銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
当方もアルトリアホルダーです。
自社株買いするのですね。嬉しいですが、「結局トータルリターンでは市場平均に劣っている銘柄」の言葉にも共感してしまいました(笑)
先日の正直者さんの記事を見て、「最速で資産1億円! たぱぞう式 米国個別株投資」を購入しました。
魅力的な銘柄が多いですね。全部欲しくなるくらい。個別株はやっぱり面白いですね。
また良い本があれば記事にして下さいませ。
楽しみにしております。
あめさん
おはようございます。
あめさんもお仲間だったのですね。心強い限りです。
たぱぞうさんの本はとても良心的だと思っています。
もしあめさんがファイアーを目指しておられるなら、合わせて紹介させていただいた「米国株で始める100万円からのセミリタイア投資術」も
非常にためになるのでは?
「最速で資産1億円! たぱぞう式 米国個別株投資」はある意味「悪魔の本」と言い切れる理由
正直者さん、御紹介ありがとうございます。
さっそく購入して読んでみようと思います。