インカムゲイン投資家の何よりの楽しみの一つが持株の増配発表。
特に前年よりも増配率がアップした時のうれしさ、と言ったらありません。
まさに至福の時と言っていいでしょう。
しかし今年の場合、新型コロナウィルスの影響による長きに渡る経済活動の停滞により楽しみというよりはドキドキの発表待ち、という状況が続いています。
ということで、9月までの状況をまとめたのが以下の表となります。
この表の中の銘柄のうち、配当の決定に際し新型コロナウィルスの影響が考慮されたのは宣言日が4月以降の銘柄、と考えています。
と考えるとそんな厳しき状況の中でも前年の2019年よりも増配率を上げたジョンソン&ジョンソンとプロクター&ギャンブル、そして10%を超える増配率を継続したモンデリーズ・インターナショナルはさすが、と言わざるを得ません。
また、安定感と言えば公益事業銘柄ということで、前年並みの増配率を発表したサザンもその存在感を示したと言えるでしょう。
一方、3月には原油先物価格がマイナスとなるなど歴史的な下落相場となっているエネルギー銘柄ですが、明暗がはっきりと分かれました。
4月29日に配当のお知らせを発表したエクソン・モービルは(とりあえず)減配はせず。
一方翌日に発表したロイヤル・ダッチ・シェルはなんと66%もの大減配となってしまいました。
そして前月9月ですが、まずベライゾンがこれまでの年間5セントずつというほふく前進的増配の継続(2.0%の増配率)を発表。
続いてフィリップ・モリスがこれまた昨年同様0.03ドルの増配(増配率2.6%)を発表してくれました。
もちろん増配率、という点ではともに物足りない数字ではありますが、現在の経済状況下でもしっかりと増配してくれた。
これが非常に大きいし何よりうれしい。
2020年はまさにコロナの年。
ある意味2008年のリーマンショック以来の、いやそれをはるかに超える厳しい年。
そんな中にあってもこれまで減配した銘柄はロイヤル・ダッチ・シェル1銘柄のみ。
もちろん今後も減配を発表する銘柄があるかもしれません。
ただ当方、何があってもこの表の作成を止めるつもりはありません。
どんな結果が出ようと自身の備忘録として、またある意味自分への戒めとして今後も続けて行きたいと考えています。
(上記データを参考にしての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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