現地時間の2月18日、バイオ医薬品企業のアッヴィ(ABBV)が配当のお知らせをリリースしました。
会社概要
アッヴィは米国の研究開発型バイオ医薬品企業。
主にC型肝炎、神経学、免疫学、腫瘍学、慢性腎疾患および女性の疾患などの分野における医薬品の開発に取り組む。
アボット・ラボラトリーズの研究開発医薬品部門の分離独立に伴い2013年度に設立。
主力製品はリウマチ性関節炎や乾癬治療薬「ヒュミラ」など。
2019年6月、美容向け医薬品に強みを持つアラガンの買収を発表、2020年5月に買収を完了。
(YAHOOファイナンス等より)
今回のリリース内容は以下のとおり。
AbbVie Inc.(NYSE:ABBV)の取締役会は本日、1株あたり1.30ドルの四半期配当を発表しました。
今回の現金配当は、2021年4月15日の営業終了時に登録された株主に対し2021年5月14日に支払われます。
2013年の会社設立以来、アッヴィは配当を225%増やしてきました。
アッヴィは、25年以上連続して毎年配当を増やしている企業からなるS&P Dividend Aristocrats Indexのメンバーです。
この銘柄の増配タイミングは今月2月支払い時、ということで今回も配当金額に変更はありません。
前述のとおりこの会社の誕生は2013年ですが、アボットラボラトリーズ(ABT)の分社化により誕生しているため、連続増配年数としては49年を数えています。
ということでS&P配当貴族インデックスの堂々たるメンバーとなっているのです。
これだけでもインカムゲイン投資家にとって十分魅力的なのですが、さらに素晴らしいのが増配率。
2013年以降配当を225%、つまり3倍以上に増やして来た、という記載のとおりその増配率の推移は見事の一言。
そしてその原動力となったのが、リウマチ性関節炎や乾癬治療薬の「ヒュミラ」。
直近2020年第4四半期でも売上全体に占める割合は約3分の1の37%に達しています。
ただ以前は約6割を占めていた。
割合が大きく減少したのは決して売上が減少したからではなく、特殊医薬品企業のアラガンを買収したたため。
そしてこの買収を後押ししたのが、この主力製品がメイン市場の米国でいよいよ2023年に後発薬の販売が決まっているから。
つまり一本足打法ならぬ経営からの脱却。
さらにヒュミラに続く柱として会社が期待をかけているのがスキリージとリンヴォック。
スキリージとは
乾癬(かんせん-免疫の異常によって皮膚や関節に特徴的な発疹などが起こる病気)の症状を改善する薬
リンヴォックとは
中等度から重度の関節リウマチ患者へのリウマチ薬
現時点ではこれら製品は順調に売上を伸ばしている。
ということで、今後の増配率に期待しつつ、製品別売上動向にはしっかりと目を光らせようと考えているところです。
(配当好調もいわゆる「2023年の壁」問題を抱えている銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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