早速ですが、定例の次は何を買おうかリスト(2022年7月末時点) を公開いたします。
尚、今月は追加、除外した銘柄はありません。
御覧のとおり配当利回り断トツの1位は相変わらずたばこ銘柄のアルトリア(MO)。
その利回りは8.5%と他の銘柄より頭一つどころか頭二つ三つ抜け出てる状況。
しかもPERは8.8倍といつものことながら低く人気のない状況。
但しこれらの数字には理由がある。
その一つが同業、というか兄弟会社とも言えるフィリップ・モリス(PM)によるスウェーデンの無煙たばこ大手、スウェディッシュ・マッチの買収提案。
買収提案の目的は、スウェディッシュ・マッチの取り扱うメインの無煙たばこやかぎたばこの販売が米国等でも急成長している。
買収によってフィリップ・モリスは、既存の販売網を手に入れることができることになり、米国での販売を強化することになる。
つまりこれまではアルトリアは米国、そしてアルトリアの旧子会社であったフィリップ・モリスは米国以外、とある程度すみ分けができていた。
それが買収によって競合することになる。
順調に行けば今期第4四半期に買収が完了する予定となっており、買収後アルトリアは無煙たばこで厳しい競争にさらされることになる。
そしてもう一つが米食品医薬品局(FDA)がジュール・ラブズの電子たばこについて、国内での販売禁止命令を出したこと。
ジュール・ラブズと言えばアルトリアが2018年、128億ドルを支払って株式の35%を取得し傘下に収めた会社。
この命令に対しジュール・ラブズは6/24、連邦控訴裁判所に対し、米国食品医薬品局(FDA)による同社の電子タバコの販売禁止を、FDAの禁止措置に対する緊急審査を申請できるまで一時的に阻止するよう要請した。
とは言え、仮にFDAの禁止措置に対する緊急審査を申請できたとしても結果がどうなるかはわからない。
そう、将来に対する不安、それも大きな。
ただでさえたばこ銘柄という健康被害という不安と隣り合わせにある銘柄が更なる不安を一気に複数抱えることになってしまった。
ちなみに現地時間の7月28日に発表した第2四半期決算は以下のとおり売上はアナリスト予想を若干予想を下回ったものの、調整後1株利益は予想を若干上回る結果となっています。
そして注目の今期2022年通期予想ですが、調整後1株利益で4.79ドルから4.93ドルと2021年の4.61ドルの実績に対して+4%から+7%の増益と前回予想を据え置いています。
ということでそれほど悪い決算ではなかった。
しかもこの銘柄は第2四半期で約1千万株の自社株買いを実施してるばかりか、2022年12月までに7.5億ドルの自社株買いを予定しており増配継続に向け着々と手を打っています。
ということで、いくら将来に暗雲が立ち込めているとは言え、少々売られ過ぎでは?
と思っていますが、加熱式たばこが予定どおり来年から販売開始されるかどうかも株価上昇の重要なファクターではないか、と考えているところです。
何はともあれ、本リストが皆さんの銘柄選びの参考となればこれに勝る喜びはありません。
(本リストやコメントを妄信しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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おはようございます。
いつもリストの更新楽しみにしています。
アルトリアは異常な高配当ゾーンに
突入してきましたね。
ATTに続き配当貴族からの没落から1番崖っぷちの
ところにアルトリア侯の邸宅は建っているようです。
さてさてこの崖っぷちから抜け出せるか。
配当に関してはシビアに見ているので
アルトリアはいくら割安でも君子危うきに近寄らずで
距離を置いています。
今は、3Mが安いですねぇ。
コレは気にちょっとなります。
ウィニングチケットさん
確かに今は君子危うきに近寄らずが無難かもしれないですね。
3Mは増配率という点では物足りないのですが、定期預金的銘柄としはうってつけでは?