定例の「次は何を買おうかリスト(配当貴族銘柄編)」のアップデートを行いました。
配当貴族銘柄とはご存じのとおり25年以上連続銘柄を続ける企業のこと。
そして取り上げた銘柄は、以下の基準を満たしている銘柄。
・S&P500銘柄
・25年以上連続増配継続
・時価総額30億ドル以上
つまり、S&P 500 Dividend Aristocrat index に従った基準を満たしている銘柄となっています。
まずこちらがいつもの配当利回り順のリストとなります。
断トツトップのAT&Tについては、ワーナーメディア事業スピンオフ後は大減配(1株当たり2.08ドルから1.11ドル)を控えていますので、実質4.7%で見ておく必要があります。
続いて紹介するのがこちらのリスト。
こちらは平均増配率(5年)順のリストとなりますが、景色が一変します。
断トツの1位はシンタス(CTAS)。
【会社概要】
シンタスは企業向けに制服の製造、レンタル、販売に従事。
各種サービスを北米、中南米、欧州、アジアで展開する。
事業は4部門で構成。制服レンタル・付属品部門は制服、清掃用モップ、タオルのレンタルサービスを米国とカナダで展開。
制服販売部門は制服や関連製品を販売。また、応急処置・安全・防火サービス部門と書類管理サービス部門を含む。(YAHOOファイナンス)
上記のとおりシンタスは作業服等のレンタル大手。
日本ではまったく無名のこの会社ですが、北米では名の知れた存在です。(当方も米国駐在時代シンタスさんにお世話になっていました。)
その増配率は驚異的。
しかしいかんせん現時点の配当利回りが1%と低い。
まあこれは人気の裏返しのわけで致し方なし。
いいとこ取り、つまり高増配率の銘柄を安く(高配当利回りで)買える機会はなかなかない。
そういう意味で言えば、2位にランクインしているアッヴィ(ABBV)は非常に魅力的に見える。
もちろん利回りが高いのは、この銘柄が2023年の壁問題を抱えていることで人々が投資に躊躇しているという理由がある。
ただ個人的には、その壁をなんとかクリアしてくれるのでは、と期待しているところです。
当たり前の話ですが過去の数字が必ずしも未来を表すわけではない。
それを十分理解した上で、決算・通期予想値等をベースに各数字を比較検討した上で自分なりの解釈を加えて銘柄を選ぶ。
これが銘柄選びの楽しさと言えるのではないでしょうか。
いずれにしても、今年数回の利上げを予定している厳しい環境の米国株式市場において、長きに渡り増配を継続してきた銘柄が投資家に安心感を与えていることだけは確かです。
何はともあれ本リストが皆さんの銘柄選びの参考になれば幸いです。
(本リストに基づく投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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