投資成功のヒント

「次は何を買おうかリスト(配当貴族銘柄編)」をアップデートしました。(2022年6月末時点) 皆さんの銘柄選びの参考になれば幸いです

定例の「次は何を買おうかリスト(配当貴族銘柄編)」のアップデートを行いました。

配当貴族銘柄とはご存じのとおり25年以上連続銘柄を続ける企業のこと。

そして取り上げた銘柄は、以下の基準を満たしている銘柄。

・S&P500銘柄

・25年以上連続増配継続

・時価総額30億ドル以上

・各四半期のリバランス日前の直近3ヶ月間の1日平均取引高が500万ドル以上であること。

尚、前回までの出典元はウィキペディアの「S&P 500配当貴族指数 2021年6月時点」を使用していましたが、今回はそのウィキペディアが出典元としているJohn Divine氏の「2022’s Dividend Aristocrats List: All 65 Stocks(2022年1月時点)」を使用しています。

まずこちらが配当利回り順のリストとなります。

リストをアップデートしたことですでに減配を実施している配当利回り上位の常連、通信大手のAT&T(T)は対象外となっています。

トップ10の中で我々になじみのある銘柄と言えば、IBM、3M、エクソンモービル、シェブロンと言ったところでしょうか。

このうち2位のIBMに関して言えば現地時間の4月19日に発表した直近第1四半期の決算は、売上、調整後1株利益ともに前年同期を上回ったばかりか、アナリスト予想との比較でも売上、調整後1株利益ともに予想を上回ったわけですが、第2四半期決算でも好調を維持できたのか?

7月18日の決算発表に大注目しているところです。

続いて紹介するのがこちらのリスト。

こちらは平均増配率(5年)順のリストとなりますが、景色が一変します。

断トツの1位はシンタス(CTAS)。

【会社概要】

シンタスは企業向けに制服の製造、レンタル、販売に従事。

各種サービスを北米、中南米、欧州、アジアで展開する。

事業は4部門で構成。制服レンタル・付属品部門は制服、清掃用モップ、タオルのレンタルサービスを米国とカナダで展開。

制服販売部門は制服や関連製品を販売。また、応急処置・安全・防火サービス部門と書類管理サービス部門を含む。(YAHOOファイナンス)

上記のとおりシンタスは作業服等のレンタル大手。

日本ではまったく無名のこの会社ですが、北米では名の知れた存在です。(当方も米国駐在時代シンタスさんにお世話になっていました。)

その増配率は驚異的。(※2021年の配当に関してはそれまでの年1回の配当支払から四半期配当に変更しており、年1回の配当(特別配当70セント分を含む)+四半期配当1回分の配当をベースに計算されていることにご注意ください。)

しかしいかんせん相変わらず配当利回りが1.0%と低い。

まあこれは人気の裏返しのわけで致し方なし。(ただPER的に買われ過ぎ感は否めませんが。)

いいとこ取り、つまり高増配率の銘柄を安く(高配当利回りで)買える機会はなかなかないわけでして。

続いて2位にランクインしているアッヴィ(ABBV)ですが、残念ながらこの銘柄にしては珍しく4月29日に発表した第1四半期決算で今期通期予想の調整後1株利益を前回予想から引き下げています。

ということで、7月28日発表予定の第2四半期決算については注意深く見る必要あり、と考えているところです。

当たり前の話ですが過去の数字が必ずしも未来を表すわけではない。

それを十分理解した上で、決算・通期予想値等をベースに各数字を比較検討した上で自分なりの解釈を加えて銘柄を選ぶ。

これが銘柄選びの楽しさと言えるのではないでしょうか。

いずれにしても、米国はすでに約30年ぶりとなる0.75%の利上げを実施、さらに次回も0.75%利上げが予想されるばかりか、バランスシートの縮小も開始する等今後の景気後退を織り込んでいる厳しい環境下の米国株式市場において、長きに渡り増配を継続してきた銘柄が投資家に安心感を与えていることだけは確かです。

何はともあれ本リストが皆さんの銘柄選びの参考になれば幸いです。

(本リストに基づく投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

よろしければ応援クリックお願いします。
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

POSTED COMMENT

  1. ウィニングチケット より:

    おはようございます。
    いつも配当貴族銘柄リスト更新いただきましてありがとうございます。
    とても参考にさせていただいております。

    今月は、AT&Tがリストから消えましたね。
    思い出のある銘柄ですので
    配当貴族からの没落はとても感慨深いです。

    現在は金融政策逆風下で、景気も一息で調整局面の中で
    配当貴族は資金逃避先で利回りは総じて低いところにいますね。

    夏のボーナス抱えておりますので
    これから配当貴族にまでも強烈な下げが来るか注視しています。

    それにしても、絶対的盤石最強多国籍企業の代表格
    ペプシコ、プロクター&ギャンブル、ジョンソンエンドジョンソン、マクドナルド。このあたりは下がるのをまっていたら守備力強すぎてなかなか買い場が来ないまま歳月だけが過ぎていくので、毎月定額を配当貴族インデックスで常に買い増しするようにしていますが、このあたりはやはりなかなか下がらないですね。手堅いですね。

    https://twitter.com/winningtickets2/status/1543375701126303744?s=20&t=iJNVg-1vGSeNd6pcn5Zgsg

    • naobito より:

      ウィニングチケットさん
      おはようございます。
      ウィキペディア上のリストは古いままだったのですが、今回リストを2022年1月時点にアップデートしたのでAT&Tは除外されました。
      おっしゃる通りペプシコ、プロクター&ギャンブル、ジョンソンエンドジョンソン、マクドナルドは本当に手堅い銘柄です。
      但し、たとえ購入時点では割高と感じても長い目で見れば購入価額ベースではもれなく魅力的な配当利回りになること請け合いです。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です