定例の「次は何を買おうかリスト(配当貴族銘柄編)」のアップデートを行いました。
配当貴族銘柄とはご存じのとおり25年以上連続銘柄を続ける企業のこと。
そして取り上げた銘柄は、以下の基準を満たしている銘柄。
・S&P500銘柄
・25年以上連続増配継続
・時価総額30億ドル以上
・各四半期のリバランス日前の直近3ヶ月間の1日平均取引高が500万ドル以上であること。
まずこちらが配当利回り順のリストとなります。
トップ10の中で我々になじみのある銘柄と言えば、3M(スリーエム)、IBM、アッヴィ(ABBV)と言ったところでしょうか。
続いて紹介するのがこちらのリスト。
これまでは平均増配率(5年)順のリストを公開していましたが、今回は新たに追加したトータルリターン(10年)が市場平均(SP500)に連動する代表的なETFであるVanguard S&P 500 ETFのトータルリターン12.64を超える銘柄のみをピックアップしてみました。
トータルリターンとは
トータルリターン(Total Return)とは、一定期間内に投資商品への投資から得られる総合収益を指します。
これにはキャピタルゲイン(譲渡益)だけでなく、再投資された分配金(インカムゲイン)などが含まれます。
こうした利益の合計額を投資コスト(購入価格)で割ってパーセンテージで表すことが多く、総収益率ともいいます。
トータルリターンは、投資信託の運用成績を表す際に用いられます。
分配金を全て再投資したと仮定し、ある一定期間の分配金込みの基準価額の騰落率を年率で表します。
(SMBC日興証券HPより)
やはり高配当と高成長は両立しない、というセオリーを垣間見ることのできるリストとなっていますが、唯一の例外が配当利回りが4%を超えるアッヴィ(ABBV)。
ある意味(というか良い意味で)異常と言えるわけですが、アッヴィはいわゆる2023年の壁、つまり今年主力製品ヒュミラの米国での特許が切れる、ということで今後の売上成長に黄信号が灯っていることから株価が下落している、という事情がある。
そんなある意味訳あり銘柄のアッヴィ以外の銘柄の配当利回りは2.6%以下となっているわけで、やはりいいとこ取り、つまり連続増配を継続しつつ利回りが高いにもかかわらず株価も上昇している銘柄はなかなか存在しない。”という現実を表すリストとも言えるのではないでしょうか。
ただそんな中でもこうやって愚直に毎月リストをアップデートすることで、いつの日か2019年にアッヴィを初めて購入した時のように、いわゆる二兎取り銘柄に出会える日が来る、と信じています。
いずれにしても、米国では今後利上げを継続するものの、景気後退が織り込み済の状況下、長きに渡り増配を継続してきた銘柄が投資家に安心感を与えていること、これだけは確かです。
何はともあれ本リストが皆さんの銘柄選びの参考になれば幸いです。
(本リストに基づく投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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おはようございます。
アッヴィをクローズアップしていただき嬉しいです。
配当貴族銘柄は大好きですが、より安定と分散と管理の簡素化を考えて配当貴族INDEXへの投資へ集約している中で、唯一アッヴィだけは例外的に個別で残して配当再投資をしていますが、これまでのところは大いに報われています。
株価成長と高配当を両立する稀有な銘柄と見たからです。
やはりこの銘柄は例外的な稀な存在ですね。正直者さんのプログを見ていたのがこの銘柄を知るきっかけになりました。
また第二のアッヴィを見つけ出したいものですね。
ウィニングチケットさん
おはようございます。
アッヴィはこれまではまさに、株価成長と高配当を両立する稀有な銘柄でしたね。
二匹目のどじょう狙いで2020年にブロードコムを購入しましたが、今のところいい感じです。
ただ何分半導体銘柄だけにどうなるかはわかりません。(笑)