12月2日にヘルスケア大手のファイザー(PFE)から配当金を受領しました。
ファイザーの増配タイミングは次回3月支払い分となっており、今回も前回同様1株当たり0.38ドルとなっています。
この銘柄を初めて購入したのがまさかの大減配直前の2008年、しかしその後めげることなく2009年から2011年まで地道に買い増しを実施し現在に至ります。
これまでの配当金の積み上がり状況は以下のとおりとなっており、総投資額158.6万円に対する総配当受領額は約100万円、その回収率は64%にも達しています。
また過去の増配率は以下のとおりとなっており、ここのところはずっと毎年0.08ドルずつの増配が続いているため残念ながら増配率自体は微減が続く状況となっています。
そのファイザーですが、すでにお伝えしたとおり後発薬(特許切れ医薬品)事業のアップジョン事業をスピンオフし、同業のマイランと合併、そして新会社ヴィアトリス(VTRS)を設立したのは記憶に新しいところ。
企業情報
バイアトリス(Viatris Inc)(旧名:Up Upjohn Inc)は165を超える国と地域の患者に医薬品を製造・販売するヘルスケア企業である。
【事業内容】
医薬品へのアクセスを提供し、持続可能な事業を推進し、ソリューションを開発し、その専門分野を活用して、グローバルヘルスケアゲートウェイを通じて人々を製品とサービスに接続する。
そのポートフォリオは、非感染性疾患と感染症、グローバルブランド、コンプレックス・ジェネリック医薬品とブランド医薬品、バイオシミラー・ポートフォリオ、および市販の消費者製品に及ぶ、幅広い治療分野にわたる1400を超える分子で構成される。
心血管、腫瘍学、免疫学、女性のヘルスケア、糖尿病と代謝、胃腸病学、呼吸器、アレルギー、皮膚病など、非感染性疾患と感染症の両方にまたがる幅広い治療分野の患者向け医薬品を製造する。
そして新ファイザーは今後新薬開発に傾注する道を選びました。
そんな中、ドイツビオンテック社と共同開発していた新型コロナワクチンに関してはすでに米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請、早ければ12月11日にも使用が開始されると報道されたばかりか、英国においてはすでに12月8日から使用が開始されることになりました。
ただ当方、この銘柄に関しては新型コロナワクチンの動向にかかわらず保有を続けるつもりです。
その理由はこの銘柄が新型コロナワクチンにのみ頼っているわけではないから。
ファイザーは今年9月に実施した説明会で、「ワクチン製品は、昨年416億ドルの売上のうち65億ドルを占めており、今後5年間で6種類の新たなワクチンが開発される予定となっている。
またこれらの新製品やその他の製品が2028年のワクチン売上の4分の3を生み出し、8億人分に提供されると予想している、」と発表しています。
しかも新型コロナワクチンはこれらの予測には含まれていない。
これが新型コロナワクチンにのみ依存していない何よりの証左。
ということで、超低温での保存が必要、というデメリットもあることから、「コロナワクチンはオマケ程度」というスタンスで今後もこの銘柄と歩みをともにしていくつもりです。
(失敗がつきものと言われる新薬開発事業のみに依存する銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)