P&Gと言えば今さら説明不要でしょうが、洗剤、家庭用品、衛生用品、ヘアケア製品、化粧品などの製品を製造・販売する世界的な消費財メーカー。
日々流れるCMとともに、アリエール、ボールド、ファブリーズ、パンパース、パンテーン、マックス ファクターなどの商品は日本でも深く浸透しているのではないでしょうか。
そのP&Gですが、連続増配。
連続増配と言えばまずこの銘柄が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
現在半世紀をゆうに超える63年連続増配を継続中。
ただここ最近の増配率を見ると2017年からは右肩上がりとなっているものの以前のような元気はありません。
となるとホルダーとしては「いつかは連続増配が途切れてしまうのでは?」とそんな不安がよぎってしまうもの。
ということで今回はこの銘柄の過去のデータをチェックしてみました。
それがこちら。(尚P&Gは6月決算です。)
こちらは毎度おなじみ(?)の過去5年間のキャッシュフローの推移となりますが、この銘柄の場合フリーキャッシュフロー(黄色)がプラスであるのはもちろんのこと、その額は毎年日本円換算で1兆円を超えています。
そしてこのフリーキャッシュフローから配当支払を控除した後の残高(青色)も安定しており、これが自己株買いの源泉となっているのです。
(尚、フリーキャッシュフローの計算にあたっては投資キャッシュフローは設備投資分のみを対象としており、資産売却分等は含んでいません。)
さらに今期2020年第3四半期(累計)のキャッシュフローは以下のとおりとなっており、配当支払後の残高はすでに2019年1年分を超えています。
先般の第3四半期決算発表では「新型コロナウィルスによるロックダウン(都市封鎖)で、おむつやトイレットペーパーなどの買いだめが起きた。」とコメントしており、この銘柄の場合はその事業内容からして新型コロナの影響を心配する必要はなさそうです。
ということで、あらためて63年連続増配の貫禄を再認識した中年投資家なのでした。
(連続増配年数だけを妄信しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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