生活用品大手のプロクター&ギャンブル(PG)が現地時間の1月22日に2025年第2四半期決算を発表しました。(P&Gは6月決算です。)
概要は以下のとおり。
まず売上高は前年同期比2%の増収。また為替の影響を除いても2%の増収となっています。
セグメント別に見た売上増減の明細は以下のとおり。
注目は(販売)価格。
これまでは値上げに注力し売上を伸ばそうとしてきたわけですが、今四半期は全体で価格が2019年第1四半期以来6年以上ぶりに上昇せず横ばいとなったにもかかわらず、数量の増加等により増収を維持。
5四半期ぶりに市場予想を上回っています。
セグメント別ではビューティは横ばいだったものの、好調のベビー・フェミニン・ファミリーケアを始め他のセグメントは増収。
また利益ですが、1株利益(会計基準ベース)は前年同期比で34%増となったものの、前年同期計上のジレットの無形資産減損費用等の特殊要因を除いた調整後1株利益は前年同期の1.84ドルから1.88ドルと2%の増益となっています。
そして、アナリスト予想との比較では以下のとおり売上、調整後1株利益ともに予想を上回りました。
尚、調整後1株利益はこれで10四半期連続で予想を上回ったことになります。
最後に注目の2025年の通期見通しですが、前回予想の売上:2%~4%増(既存事業売上:3~5%増)、1株利益(潜在株式調整後):前期の6.02ドルに対し10%~12%増を維持しています。
以上、前述のとおり今四半期は久しぶりに値上げに頼らず増収を達成したわけで、明るい兆しが見えた決算となりました。
そして期間中25億ドルの自社株買いを実施、今期中の60~70億ドルの自社株買い実施予定に変更はない。
ホルダーとして引き続き今期通期予想達成を信じたいと思います。
ということで、売上〇、利益〇、予想△、自社株買い継続 = ホールド
です。
(コストと為替が引き続き逆風になると予想している銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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