たばこ銘柄のフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)が現地時間の12月2日、通期予想の修正を発表しました。
その内容は以下のとおり。
特殊要因を除いた調整後1株利益で前回第3四半期決算発表時の予想5.05ドル~5.10ドルに対して、今回はレンジ無しの5.10ドルとしており、上限値での着地予想となっています。
前期2019年の5.13ドルに対しては減益予想ですが、為替の影響を除外した場合で比較すると5.42ドルと約6%の増益予想。
フィリップ・モリスに限らずただでさえ健康被害の代名詞であるたばこ銘柄は、新型コロナウィルス流行が本格化した今年の春先以降株価は市場平均(S&P500-黄色)を下回って推移しています。
しかし当方、まったく悲観していません。
というかむしろ楽観視しています。
もちろんその理由は、新型コロナワクチン開発が順調に進んでおり、ファイザー・ビオンテックのワクチンが早くも英国で緊急使用許可を得たこと。
そしてモデルナを含め米国での承認もこれに続くであろうこと。
さらに中間結果を公表していたアストラゼネカの治験結果は来年1月下旬にも得られ、その後ワクチンの緊急使用許可申請が提出される可能性がある、と報道されたこと。
しかも歴史と伝統を誇るジョンソン エンド ジョンソンの治験も現在進行中となっている。(ちなみにジョンソン エンド ジョンソンのワクチンは1回の接種で済む予定)
要は複数の(これが重要)ワクチン開発が着々と進んでいる中で、経済活動正常化への道がかなりはっきり見えて来た。
となれば2021年以降、ユーザーにとってはある意味必需品であるたばこという安定した製品を取り扱うこの銘柄の業績が下振れする可能性はかなり低い。
しかも米食品医薬品局(FDA)から正式に、しかも初めてお墨付き(※)を得た加熱式たばこアイコス(IQOS)の売上はコロナ下でも伸びている。
※ちなみにお墨付きとは以下の情報と共に加熱式たばこを販売することを許可されたということです。
・IQOSシステムはタバコを加熱しますが、燃焼しません。
・iQOSは有害及び潜在的に有害な化学物質の生成を大幅に減らします。
・科学的研究によると、従来のタバコからIQOSシステムに完全に切り替えると、有害な、または潜在的に有害な化学物質への体の曝露が減少します。
ここ最近の増配率の方は元気がありませんが、現在の6%を超える配当利回りは、手を出すには決して危険なものではない、と考えています。
(健康被害から逃れられない宿命にある銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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