通信大手のAT&Tがが今回のコロナウイルスの流行を受けて4月7日、経理に関する最新状況についてプレスリリースを行いました。
概要(抜粋)は以下のとおり。
財務力
・AT&Tは、強力なバランスシートや魅力的な流動性など、強力な現金ポジションを保有している。
・AT&Tは、2019年12月31日時点で約120億ドルの手元現金を保有している。
・3月には第2四半期に実施予定だった40億ドルの自己株買いをキャンセルしている。
・本日、追加的な資金の流動性を確保するため、12の銀行との競争力のある55億ドルのタームローン契約を発表した。
・さらに150億ドルの借入枠を確保しているが、2020年に使用する必要も計画もない。
・過去36年間と同様、AT&Tは四半期ごとの株主への配当を引き続き支払うことを楽しみにしている。
もちろん今回のプレスリリースの目的は、コロナウイルスによる経済への打撃で莫大な借入残高を持つこの銘柄への投資家の不安が高まっていたから。
それはライバルベライゾン(VZ)との株価を比べても明らか。
また、奇しくも今朝の記事でその件(リスク)についてふれたところです。
今回のリリースの中で何と言っても注目は、配当に関する記載。
そう、AT&Tは今後も配当を支払うことを確約したのです。
年間配当支払は150億ドルにも上ることから、今回発表した追加の55億ドルのローン契約の締結も配当の支払いに備えたもの、と考えるのが自然です。
残念ながら増配に関する記載はありませんでしたが、現状維持してくれるだけで万々歳。
ついに非常事態宣言が出され日に日に気分が暗くなっている状況の中、今回の記事で遠い先にかすかな光が見えた気がした中年投資家なのでした。
(莫大な借入残高の銘柄に対する投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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