銘柄研究

シーゲル銘柄のその後を追う - 食品銘柄編

当ブログ(含む:旧ブログ)で何回か取り上げたシーゲルリスト。

シーゲルリストとは?

ジェレミー シーゲルがその著書「株式投資の未来」の中で1957年から2003年までの長期にわたる期間のリターンについて上位20銘柄をピックアップしたリスト。

前回はヘルスケア銘柄に的を絞ったわけですが、今回は飲料銘柄を除く食品銘柄に焦点をあて、その後のトータルリターンを確認してみることにしました。

シーゲル銘柄のその後を追う - ヘルスケア銘柄編当ブログ(含む:旧ブログ)でも取り上げたことのあるシーゲルリスト。 シーゲルリストとは? ジェレミー シーゲルがその著書...

その銘柄が以下となります。

・4位 トーツィー・ロール・インダストリーズ(TR)

・11位 (クラフト)ハインツ(KHC)

・17位 ハーシー(HSY)

・19位 ゼネラル・ミルズ(GIS) 

そして直近10年間のトータルリターンがこちら。(※尚ハインツの場合、2015年にクラフトフーズ・グループと合併しており、過去3年間のトータルリターンの数字となっています。)

まさに栄枯盛衰。

2003年までの長きに渡り素晴らしいパフォーマンスを誇っていた銘柄でも、3年間の数字とは言え大幅なマイナスのクラフトハインツを筆頭に軒並み低い数字に留まっているではありませんか。

ちなみにS&P500指数に連動するETF(SPDR)の同期間の数字は12.38であり、トップのハーシーでさえちょうど同じリターンとなっています。

参考までにここ最近の各銘柄の増配率は以下のとおりとなっています。

こちら少々見づらいのですが、右肩下がり一直線で2019年には36%もの大減配となったクラフトハインツ、そしてトーツィー・ロール・インダストリーズも2018年には減配、さらにゼネラルミルズも直近2019年には増配せず。

その一方でハーシーはと言えば、その数字が示すとおり唯一毎期安定した増配率となっており、まさに上記のトータル リターンを裏付けるような数字となっているのは単なる偶然とは言えないでしょう。

以上皆さんの銘柄選びの参考になれば幸いです。

まだ読んでいない方はこの機会に是非どうぞ。

株式投資の未来(by ジェレミー・シーゲル)

(シーゲルリストを妄信しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

よろしければ応援クリックお願いします。
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

POSTED COMMENT

  1. ウィニングチケット より:

    こんばんは。

    あまりに恐ろしい数字に愕然驚愕しております。。
    2003年頃に、シーゲル銘柄をチェックし
    過去50年に及ぶ高い実績ランキングで
    シーゲル銘柄を確認し、
    上位20位の中でもさらに手堅いと思われる
    超ディフンシブな食品メーカー四社に絞り
    20年に渡り毎月毎月有り余るお小遣いを
    ちょっとずつちょっとずつ仮に投資していたら、、、

    悲しい悲しい未来が待っていた、、ということですね。

    やはり、市場平均インデックスは偉大ですね。。

    他のセクター分析も楽しみにしておりまする(^_^ゞ

    • naobito より:

      ウィニングチケットさん
      おはようございます。
      ウィニングチケットさんは食品業界におられるので、特にショックだったのではないでしょうか。
      私見ですがここ10年はIT関連銘柄の伸びが著しかったことで全体の数字がひき上がったと思われます。
      現在のコロナ下にあっても好調のIT銘柄、リターンを取るならこちらなのかもしれませんね。

naobito へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です