コラム

トータルリターン対決 持株 vs 市場平均 その当たり前の結果とは?

今さらですが、インカムゲイン投資の宿命、それは一般的にトータルリターンが市場平均に劣ること。

トータルリターンとは

トータルリターン(Total Return)とは、一定期間内に投資商品への投資から得られる総合収益を指します。

これにはキャピタルゲイン(譲渡益)だけでなく、再投資された分配金(インカムゲイン)などが含まれます。

こうした利益の合計額を投資コスト(購入価格)で割ってパーセンテージで表すことが多く、総収益率ともいいます。

トータルリターンは、投資信託の運用成績を表す際に用いられます。

分配金を全て再投資したと仮定し、ある一定期間の分配金込みの基準価額の騰落率を年率で表します。

(SMBC日興証券HPより)

トータルリターンとはごくごく大雑把に言えば株価上昇と配当の合計。

これ、配当銘柄がその利益の多くを将来の成長のための投資ではなく配当へ振り向けていることを考えればある意味当たり前の話。

これを分かった上でインカムゲイン投資を長年に渡って続けている当方ですが、今回再確認の意味で保有する米国株のトータルリターンを確認してみることにしました。

その結果がこちら。

こちらは保有する23銘柄の「トータリターン(10年)」と「結果」を表した表となりますが、結果の〇✕は市場平均(バンガード S&P 500 ETF(VOO))のトータルリターン12.98%を上回った場合は〇、下回った場合は✕で表しています。

VOOとは

世界最大級の資産運用会社バンガード社が提供している米国ETFで、米国の主要株価指数S&P500に連動する投資成果を目指す商品。

御覧のとおり市場平均を上回っている銘柄はわずか4銘柄。

4勝19敗と予想どおりの結果となりました。

ただ注目はトータルリターンを上回っている銘柄があるという事実。

つまりインカムゲイン投資でも市場平均を上回るリターンを得ることができる。

ということで導き出される理想のインカムゲイン投資とは、

市場平均を上回るトータルリターンをもたらす増配銘柄に長期投資すること。

もちろんトータルリターンは過去の数字であり、未来を投影するものではない。

ただそもそも増配を継続するだけの力のある企業の未来は過去の延長線上にある可能性が高いのではないでしょうか。

またたとえ購入時の配当利回りが低くとも長期投資することで増配によって利回りは上昇を続けることになる。

その結果将来において高配当銘柄の保有が可能となる。

ということに株式投資を始める時に気付いていたら、、、

すでに60歳を超えた当方とは違いまだ投資年数を長く取れる投資家の皆様におかれては是非参考にしていただければと思います。

(本リストを参考にしての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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POSTED COMMENT

  1. メロリン より:

    男には負けられない戦いがある
    高配当株よりは増配株がいいのはわかるけど欲張りたくなりますよね笑

    • naobito より:

      メロリンさん
      おはようございます。
      株式投資は欲望との戦い、何年経っても高配当の魔力にやられてしまう自分がいます。(苦笑)

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