窓際中年のつぶやき

窓際中年投資家から見える会社という世界

当方が窓際というポジションを拝命(?)してから数年が経過しているわけですが、いわゆるラインからはずれたことで見える世界が全く変わったような気がしています。

というか、今までは組織の中から組織・会社を見ていたのが反対に外から中を見ている感じ、といいましょうか。

極論すれば、会社外部の人間がわが社・わが組織を見ている、そんな感じでしょうか。

先日もこんなやり取りがありました。(注:課長に若の文字をつけていますが、実は課長は当方より一回り以上年下なので、そのように読んでおります。)

若課長:いや~、Kさんを海外転勤させるから、って部長から聞いた時には本当に焦りましたよ~。

なんせうちの課で一番忙しいタイミングでしたからね~。

正 直者:ほんとそうですよね~。

若課長:でも代わりに仕事を任せたSさん、頑張ってくれましたよねー。

それと新人のN君、語学を含めすごいですね、とても新人とは思えない。

正 直者:ほんとそのとおり。

で結局Kさんがやっていた頃より結果的にミスは少なかったし、何と言っても完成納期が早くなった。

しかも残業時間が減っているわけだし。

これだったら最初からSさん中心にやったもらった方がよかった、ということ。

若課長:いやいや、それはちょっと違うんじゃないでしょうか。

何と言ってもこれまでKさんは毎日夜遅くまで、さらに休出してまで本当によくやってくれたんですから。

正 直者:・・・・

皆さんはこのやり取りをどう思われたでしょうか?

実は窓際になる前の当方だったら、若課長と全く同じ見方をしていたと思います。

実際Kさんはこの業務に関してはこれまで毎日遅くまで、そして休みの日も出て来てがんばっていたことは事実。

だからその努力は決して無視できないし評価してあげなければならない。

しかし代わりに担当となったSさんは非常に優秀で、一部の作業を新人のN君に分担させたとは言え、同じレベルのほぼ同じ量の仕事をより短時間で、しかもより正確に完成させた。

しかもSさんはKさんより一般職の中での役職は下なのです。

であれば、会社として評価しなければならないのは当然Sさんの方であり、厳しい見方をすればKさんの現在の役職が適正なのか?という話にもなるでしょう。

当方がこんな見方をするようになったのも窓際になったことで組織・会社の姿をより客観的に見れるようになったから。

そんな風に思っています。

そしてそんな見方の背景にあるのが、

(従業員の利益ではなく)常に会社の利益という視点に立った投資家目線

であることは言うまでもありません。

(窓際職就任にあたってはあくまで自己責任でお願いいたします。)

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