米大手銀6行が6月29日、米連邦準備理事会(FRB)による健全性審査(ストレステスト)の結果を踏まえた新しい株主還元計画を公表しました。
そのストレステストの結果において、FRBは新型コロナウィルスの流行下経済の不透明感が高まる中でも抵抗力を維持するため、米銀行大手に2020年7月~9月期の自社株買い停止と配当の制限を求めていたのです。
各行がいったいどんな計画を公表したのか、具体的には7月~9月期の配当は?
と当方がもっとも注目したのがもちろんウェルズ・ファーゴ(WFC)。
現在の配当利回りは大手行の中でダントツの8%近くとなっており、当方の次は何を買おうかリストでも上位にランクインしている銘柄。
そのウェルズ・ファーゴですが6行の中で唯一7月~9月期の減配の見通しを明らかにしたのです。
尚、配当額については7月14日の第2四半期決算発表時に公表するとしています。
報道によればFRBは危機時の損失吸収のため、一定の資本積み増しを求めており、この基準を満たすための資金捻出として減配を選択したようです。
一方以下他の5行は現行水準の配当維持を発表。
もちろんFRBの要請により全行が自社株買いを停止。
またFRBは年内に再びストレステストを実施する、と表明しています。
つまり新型コロナウィルスの終息のめどが立たない限り今後もFRBの強いコントロール(管理・統制)が続く、ということ。
ちなみに現在の各行の配当利回りは以下のとおり。
ウェルズ・ファーゴがどの程度の減配を発表するかわかりませんが、今回の報道で
「やはり銀行株は銘柄選定の対象外、つまり蚊帳の外に置いておく方が無難。」
という思いを新たにした中年投資家なのでした。
(FRB管理下の金融銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします)
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