高配当株投資のワナ。
これはインカムゲイン投資をしている方であればかなりの確率でそのワナに落ちた経験があるのではないでしょうか?
特に投資経験が浅い投資家の場合、配当利回りの高い銘柄ばかりについつい投資しがちになる。
しかし高い配当利回りには理由がある。
利回りが高いということは株価が低いということ。
株価が低いということは人気がないということ。
ではなぜ人気がないかと言えば将来成長する可能性が低いと市場が判断しているから。
そして成長とは最終的には利益の増加。
利益の増加が見込めないから株価は低いままとなる。
さらに言えば成長が見込めないから将来の成長への投資よりも株主への還元、つまり配当を優先することになる。
つまり長期投資を前提とすれば、毎年配当はもらえるかもしれないが投資元本が増える可能性は低い。
そして一般的には株価上昇と配当の合算値であるトータルリターンは成長株に劣ることになる。
それは当方が月1回報告している「次は何を買おうかリスト(含む:配当貴族銘柄編)」において、多くの銘柄のトータルリターンが市場平均値を下回っている事実を見てもわかること。
だから株式投資でより確実に資産を増やしたいのなら、高配当銘柄に投資してはいけない。
これは自明の理。
しかし目先の高配当(収入)に惹かれてついつい投資してしまう。
これが高配当株投資のワナであり、高配当商品に騙される人間が後を絶たない実情を見てもある意味人間の悲しい性とも言える。
ただ言い方に語弊があるかもしれないが、そんな高配当銘柄にも実はちゃんと生きる道がある。
需要がある。
それはもはや株価上昇を追い求める必要がなくなった、例えば毎年今の配当を維持してくれさえすればそれでいい、というステージにある投資家への需要。
毎年の配当で十分生活をまかなえる資産を保有する投資家への需要。
もちろん安易に減配するような銘柄への投資は避けなければなりませんが、将来的に減配しないであろう銘柄を見つけることはそれほど難しい話ではない。
そんな銘柄に投資していれば、十分その役割を果たすことになる。
そして高配当株投資のワナがワナでなくなっている。
インカムゲイン投資で年間配当収入目標300万円を達成しリタイアした今、そんな風に考えています。
(高配当銘柄への盲目的投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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