すでにお伝えしたとおり、S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズが8月24日、ダウ工業株30種平均の構成銘柄を変更し、エクソン・モービルに代わりセールスフォース・ドットコムを採用することを発表しました。
これでエネルギー銘柄はシェブロン1社のみとなったわけです。
もちろんエネルギー銘柄を減らしたことはある意味今の時代、つまりIT銘柄が主役の時代を反映したに過ぎない、と言ってしまえばそれまでなのですが、
ではなぜシェブロンではなくエクソン・モービルだったのか?
少なくとも売上をはじめ企業規模ではエクソンがシェブロンを大きく上回っているにもかかわらず。
と言う疑問が湧いてきました。
(さらに言えば企業の”格”という点でもやはりエクソンでは?と思いたくなるのですが、このあたりはいわゆる昔の名前のみで上座に鎮座できる日本とは違い、純粋に実力主義をつらぬく新陳代謝激しきアメリカならではなのかもしれません。)
そもそも今回の銘柄入れ替えの理由ですが、すでに報道されているとおりアップルの株式分割への対応のため。
ご存じのとおりアップルは7月末に1株を4株に分割すると発表し、8月31日から分割ベースの取引が始まります。
すると何が起きるか?
分割によって1株当たりの価格が下がり、アップルのダウ平均の構成比も大きく下がる。
なぜならダウ平均は株価を単純平均して算出されているから。
するとこれまでに比べ指数に占めるITの割合が小さくなってしまう。
というわけです。
そこで今回エクソンに代わりIT銘柄のセールスフォース・ドットコムが採用された。
「いやいや、それはわかったけどなぜシェブロンではなくエクソン・モービル?」
その1番の理由は恐らくシェブロンの株価がエクソンの2倍だったから。
つまりいくら時代から取り残されたエネルギーセクターとは言え、たった1銘柄となればその構成割合がさらに下がってしまう。
そこで少しでもその影響を少なくするためにより高い株価の銘柄を残すことにしたのではないでしょうか。
さらに言えば、化学事業等純粋なエネルギー事業以外の割合がより高いエクソンよりもエネルギー銘柄の名によりふさわしいシェブロンを採用した、と言う理由もあったのかもしれません。
何はともあれダウ構成銘柄から陥落したからと言ってすべてが終わるわけではありません。
それは以下の記事を見ても明らか。
ということで、今後もこの銘柄をモニターし続けるつもりです。
(ダウ陥落間もない銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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