米食品医薬品局(FDA)が現地時間7月7日、フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)の加熱式たばこアイコス(IQOS)を”改良されたリスクタバコ製品(MRTP)”として販売することを承認しました。
もちろんFDAによってMRTPとして認可されたのはアイコスが初めて。
これによりアイコスは例えば以下の情報とともに販売することが可能となります。
・IQOSシステムはタバコを加熱しますが、燃焼しません。
・iQOSは有害及び潜在的に有害な化学物質の生成を大幅に減らします。
・科学的研究によると、従来のタバコからIQOSシステムに完全に切り替えると、有害な、または潜在的に有害な化学物質への体の曝露が減少します。
FDAは、たばこ製品のユーザーと現在たばこ製品を使用していない人の両方を考慮に入れて、IQOSが全体として国民の健康に役立つことが期待されることを示している。と科学的な根拠に基づき結論付けたわけでこの意味は非常に大きいです。
今回のFDAの発表を受けて、フィリップ・モリスのCEOも歓迎のコメントを発表していますが、これで
(紙巻き)たばこは止めましょう!
そして科学的根拠に裏付けられた、より健康被害の少ないFDAからもお墨付きを得たIQOSに切り替えましょう!
と大手を振って宣伝することができることになります。
そしてもちろん今回の発表で胸をなでおろしているのはアルトリア(MO)でしょう。
なぜなら実際にアイコスを米国で販売するのは独占販売権のあるアルトリアだから。
そのアルトリアですが、日本円で1兆円をゆうに超える金額で投資した電子たばこのジュール・ラブズは当局の規制強化や健康被害の裁判等もあり販売が激減、2019年度決算では投資額の3分の2を減損し赤字に転落したことは記憶に新しいところ。
さらに出資したマリファナ銘柄のクロノス・グループの業績も芳しくない。
まさに踏んだり蹴ったりの状況だったわけです。
当然株価の方もさえない動きが続いてます。
さらに主力の紙巻きたばこの販売数量は今後もじわじわ減少を続けて行くでしょう。
そんなある意味八方塞がり状態にあったアルトリアに射した久々の光明、それが今回のFDAによるアイコスの承認だった。
そんな風に思っています。
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「ホルダーとしてやっと報われる時が!?」なんて喜ぶと逆フラグが立ちそうですね。
ふ~ん、くらいに感情を押さえておきます。
あめさん
控えめですね。
ただここ最近逆風オンリーだったこの銘柄、そろそろ風が収まっても良いのでは、と願っています。