たばこ大手のアルトリア(MO)が現地時間の1月28日に第4四半期決算を発表しました。
アルトリアと言えば、第3四半期決算で出資先の電子たばこジュール・ラブズの減損を計上し赤字に転落したわけですが、果たして今回は?
ということで早速確認。
まず売上ですが、前年同期比で4.9%の増収を達成。
これを以下製品別で見ると、主力の紙巻きたばこが長きに渡る新型コロナウィルス流行による自宅での喫煙機会の増加等で数量ベースで前年同期比3.3%の増加と好調、さらに値上げ効果によって金額ベースでは7.9%もの増収となっているのが見て取れます。
そして無煙(Oral)たばこは数量ベースでは微増、金額ベースでは4.5%増とこちらも増収。
利益の方ですが、会計基準ベースでは前四半期が電子たばこジュール・ラブズの巨額減損計上のため赤字だったことから前年同期比で大幅な増益となっています。
但しこの減損をはじめとする特殊要因を除いた調整後1株利益は0.99ドルと税金費用の増加等もあり前年同期比では微減に終わっています。
そして気になる2021年の通期予想ですが、調整後1株利益は4.49ドルから4.62ドルと2020年実績の4.36ドルに対して+3%から+6%の増益予想。
(ちなみにアナリスト予想(S&P Capital IQ コンセンサス)は4.60ドル)
そしてこれまでと変わらず、配当政策である調整後1株利益の80%の配当性向を今回もしっかりと明示しています。
更にうれしいのが、今回2022年6月までの予定で20億ドル(日本円換算で約2000億円)の自己株買いを発表したこと。
まさに株主還元のお手本的銘柄。
ということで、インカムゲイン投資家として迷いなくこの銘柄の保有を継続いたします。
(健康被害から決して逃れられない銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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