生活用品大手のプロクター&ギャンブル(PG)が現地時間の1月23日に2024年第2四半期決算を発表しました。(P&Gは6月決算です。)
概要は以下のとおり。
まず売上高は北米と欧州が好調だったこともあり前年同期比で3%の増収となりました。(為替の影響を除くと4%の増収。)
セグメント別に見た売上増減の明細は以下のとおり。
御覧のとおりすべてのセグメントで増収となっていますが、前第1四半期同様数量のほぼ横ばいと為替(ドル高)の影響(-1%)を主に値上げ(価格+4%)で補った状況が見て取れます。
また利益の方ですが、会計基準ベースでの1株利益が前年同期の1.59ドルから1.40ドルへと12%の減益となっていますが、これは今四半期にジレット社買収の一環として取得した無形資産に関連する13億ドル(税引前)の減損損失を計上したため。
この減損を含む特殊要因を除いた調整後1株利益は1.84ドルと16%の増益となっています。
そして、アナリスト予想との比較では以下のとおり売上はほぼ横ばいだったものの、調整後1株利益は予想を上回りました。
最後に注目の2024年の通期見通しですが、売上は前回予想を据え置いたものの、コア1株利益は前回予想の6%~9%増(6.25ドル~6.43ドル)に対し下限値を引上げ8%~9%増(6.37ドル~6.43ドル)としています。
以上、総じてまずまずの決算。
さらに2024年において50億ドルから60億ドルの自社株買いを行う予定となっており心強い限り。
ということで、売上〇△、利益〇、予想△、自社株買い継続 = ホールド
とします。
(為替の悪影響が税引き後約10億ドルの逆風になると引き続き予想している銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
よろしければ応援クリックお願いします。
にほんブログ村