現地時間の2月29日に家電等の量販店のベスト バイ(BBY)が第4四半期決算を発表しました。(尚ベスト バイの決算期は1月ですので今回は11月から1月までの期間となります。)
ベスト バイと言えばアメリカではお馴染みの企業であり、国内は全州に店舗がある一方、海外は中国は2011年にすべての店舗を閉鎖、またメキシコは2022年第1四半期にすべて閉鎖し現在はカナダのみとなっています。
その概要は以下のとおり。
まず売上ですが、前年同期比で約1%の減収となりました。(既存店売上ベースでは4.8%の減収)
売上全体の92%を占めるメインの国内売上において商品売上では、ゲーム関連は伸びたものの家電製品、ホームシアター、携帯電話、タブレットが減少し、既存店売上は5.1%の減少となりました。
そして国内オンライン売上も、既存店ベースで4.8%の減少とさえませんでした。
また利益の方ですが、有料会員数の増加等によって売上総利益率は前年同期の20.0%から20.5%へと改善したもののリストラ費用の増加もあり営業利益率は4.1%から3.8%へと悪化。
但し1株利益は会計基準ベースでは5%の減益となったもののリストラ費用等の特殊要因を除いた調整後1株利益(NON-GAAPベース)は前年同期の2.61ドルから2.72ドルと4%の増益となっています。
尚アナリスト予想との比較では以下のとおり売上、調整後1株利益ともに予想を上回る結果となっています。
最後に注目の今期通期予想ですが、以下のとおり売上は413億ドル~426億ドルのレンジ(既存店売上は前期比3.0%減~0.0%)、そして調整後1株利益は前期の6.37ドルに対し5.75ドル~6.20ドルとしています。
但し、2024年1月期が53週の決算だったのに対し、2025年は52週の決算となり決算期間が1週間少ない影響(売上高は約7億3,500万ドル、調整後1株利益は約0.30ドル)があることはおさえておく必要があります。
ということで今期2025年1月期も引き続き耐える時間が続くことが予想されるわけですが、保有を継続するつもりです。
その理由ですが、コリー・バリー CEOが会見で「小売業界全体、特に家電業界への逆風が続いている。」とコメントしているとおり、業績低迷は”業界全体の逆風”であり、ベストバイに限った話ではないから。
以上、売上×〇 利益〇 通期予想△でもホールドです。
(景気後退の影響をもろに受ける銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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