生活用品大手のプロクター&ギャンブル(PG)が現地時間の4月19日に2024年第3四半期決算を発表しました。(P&Gは6月決算です。)
概要は以下のとおり。
まず売上高は前年同期比で1%の増収。(為替の影響を除くと3%の増収。)
セグメント別に見た売上増減の明細は以下のとおり。
パンパース紙おむつの販売量が減少したベビー・フェミニン・ファミリーケア以外のセグメントで増収となっていますが、第2四半期同様数量のほぼ横ばいと為替(ドル高)の影響(-2%)を主に値上げ(価格+3%)で補った状況が見て取れます。
また利益の方ですが、主に売上高の増加と生産性向上、低コストの原材料シフト等による売上総利益の増加等により1株利益(会計基準ベース)、調整後1株利益ともに前年同期の1.37ドルから1.52ドルと11%の増益となっています。
そして、アナリスト予想との比較では以下のとおり売上は予想を下回ったものの、調整後1株利益は予想を上回りました。
最後に注目の2024年の通期見通しですが、売上は前回予想を据え置いたものの、一時的な項目を除いたコア1株利益は前回予想の8%~9%増に対し10%~11%増に引き上げています。
以上、CEOのジョン・モエラー氏がコメントしているように、
「第3四半期は、(為替を含む)複数の逆風にもかかわらず、堅調な売上高と大幅な増益を達成し、1株利益成長率のガイダンスを引き上げ、通期の売上見通しを維持することができた。」
決算と言えます。
また、引き続き2024年において50億ドルから60億ドルの自社株買いを行う予定となっており心強い限り。
ということで、売上〇×、利益〇、予想〇、自社株買い継続 = ホールド
です。
(ドル高が税引き後約6億ドルの逆風になると予想している銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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