現地時間の4月30日、化学・電気素材大手のスリーエム(MMM)が2024年第1四半期決算を発表しました。
まず会計基準ベースでの概要は以下のとおり。
売上高は運輸・エレクトロニクス事業とヘルスケア事業が伸びたものの、安全・産業事業と消費者事業が減収となり前年同期比で0.3%の減収と微減。
次に利益の方ですが1株利益は前年同期の1.76ドルに対し1.67ドルと5.1%減となりましたが、訴訟費用等の特殊要因を除いた調整後1株利益は以下のとおり2.39ドルと前年同期の1.97ドルに対し+21.3%の大幅増となっています。
そしてアナリスト予想(FactSet consensus)との比較では、以下のとおり売上、利益ともに予想を上回っています。
最後に注目の今期2024の通期予想(NONーGAAPベース)ですが、調整後1株利益6.80ドル~7.30ドルとしています。
ちなみにヘルスケア事業スピンオフ前の前年2023年調整後1株利益9.24ドルと比較した場合は、26%減~21%減となります。
以上、売上、利益ともに市場予想を上回ったわけですが、売却の検討に入りたいと思います。
その理由は配当。
今回ソルベンタムのスピンオフ後、2024年5月に宣言される予定の次回第2四半期の配当は調整後フリー・キャッシュ・フローの約40%になる見込み。
とのコメントがありました。
つまり減配発表。
もちろん全体の約3割を占めていたヘルスケア事業をスピンオフしたわけで減配はある意味当たり前であり、ソルベンタムの配当と合算してどうか、という検討が必要のわけでソルベンタムの配当情報を待って売却の判断を下したいと考えています。
以上、
売上✕〇、利益〇、通期予想✕ 減配発表=売却検討開始
です。
(減配確定銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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