バイオ医薬品銘柄のアムジェン（AMGN）が現地時間の8月6日に2024年第2四半期決算を発表しました。
概要は以下のとおり。
売上は前年同期比で26%の数量増に牽引され20%の増収。
増収の主な要因は昨年10月に完了したホライゾン・セラピューティクス社買収によるものであり、ホライゾン社を除いた売上は5%増、また販売数量は10%増となっています。
尚、製品別では高コレステロール血症治療薬レパーサをはじめ少なくとも2桁の数量増を達成した製品は第1四半期の10製品から増加し12製品に達しています。
また利益の方ですが、会計基準ベースの１株利益はホライゾン社から買収した資産の償却費および追加費用を含む営業費用の増加等により前年同期の2.57ドルに対して1.38ドルと46％減少。
そして特殊要因を除いた調整後1株利益はホライゾン社からの追加費用を含む営業費用および支払利息の増加等により5.00ドルから4.97ドルと第1四半期同様1％の減益となっています。
またアナリスト予想との比較では以下のとおり売上は予想を上回ったものの、調整後1株利益は予想を下回る結果となっています。
最後に2024年の通期予想ですが、以下のとおり前回予想の売上325億ドル～338億ドルを328億ドル～338億ドルと下限値を引上げ、調整後1株利益は19.00ドル～20.20ドルに対し、レンジを狭め19.10ドル～20.10ドルと下限値を0.10ドル引き上げたものの上限値を同額引き下げています。
ということで第1四半期とほぼ同様の結果となりました。
この銘柄の現在の注目点と言えばやはり開発中の肥満治療薬。
その状況に関し、治療薬マリタイド（AMG 133）について
・2型糖尿病の有無を問わず、過体重または肥満の成人を対象としたフェーズ2試験が進行中。結果データは2024年後半を予定。
・複数の適応症を対象とした広範なフェーズ3プログラムの計画は順調に進行中。
・肥満症の有無にかかわらず2型糖尿病患者を対象としたフェーズ2試験は、2024年後半に開始する予定。
と公表しており、順調に開発が進行しているようです。
ということで売上〇、利益×、通期予想△ ＋新薬への期待 ＝ホールド
です。
（肥満治療薬に過度な期待が集まっている銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。）
よろしければ応援クリックお願いします。
にほんブログ村
