銘柄研究

バークシャー・ハザウェイ(バフェット)の2024年6月末時点の保有全銘柄を開示します

現地時間の8月14日、2024年6月末時点のバークシャー・ハザウェイ(バフェット)の上場株式保有状況がSEC(米証券取引委員会)に開示されていましたので、早速いつものとおり比較表を作成しました。

尚、米証券取引委員会(SEC)に保有銘柄を開示する義務があるのは主に米国で上場する銘柄であり(但し一部銘柄の保有状況は非開示。)、日本の総合商社株等は対象外となっています。

以下が前回開示の2024年3月末との比較になります。

注目した主な変化点ですが、まず何と言ってもアップルの大量売却(NO.5 黄色参照)でしょう。

この銘柄については、すでに8月3日に発表した4〜6月期の四半期報告書で、6月末時点のアップル株保有時価が42億ドル(約12兆3000億円)で、金額ベースで3月末時点から38%減ったことを開示していました。

バフェットは5月の株主総会で、アップルは「極めて素晴らしい事業。24年末時点で最大の保有株である可能性が極めて高いと思う。」と述べていたわけですが、現実としては四半期ごとに売却ペースは加速させています。

それにしても人々が強欲になっていた頃合いでの大量売却。

まさに絶妙のキャッシュ積み増しのタイミング、ということで先見の明と言ってしまえばそれまでですが、やはり投資の神様と言わざるを得ません。

そして同じく売却で言えば3月末時点で一部売却したエネルギー銘柄シェブロン(NO.10 黄緑参照)をさらに売却した一方、持ち分法適用会社であるオクシデンタル ペトロリアム(NO.29 黄緑参照)を再び買い増しています。

また買い増しで言えば、スイスに本拠地を構える損害保険会社のチャブ(CHUBB LIMITED NO.11 ブルー参照)が前回3月末に初登場しましたが、今回買い増しを実施。

そして株価が大きく下落していたオーディオエンターテイメント会社のシリウス XM ホールディングス(NO.31)の大量買い増しも行っています。(ブルー参照)

最後に今回2銘柄を新規に取得。

まずNO.17(ピンク参照)のハイコ(HEI)。

ハイコは、1949年に設立された主に航空宇宙、防衛、電子部品産業向けの製品やサービスを提供するアメリカの多国籍企業。

そしてもう1社がNO.35(ピンク参照)のアルタ・ビューティー(ULTA)

こちらは、イリノイ州ボリングブルックに本社を置き全米に約1395店舗を構え、化粧品、スキンケア、ヘアケア製品、フレグランス、そして美容ツールなど、さまざまな美容関連商品を幅広く取り扱う企業。

ある意味両極端の業種と言うことで興味深い投資のわけですが、バフェットのお眼鏡にかなったわけですから、事業内容がよく理解でき、合理的に経営され、事業の価値に対し価格が追い付いていない銘柄であると判断したことは間違いありません。

以上ご参考まで。

(バフェットの保有銘柄を妄信しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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POSTED COMMENT

  1. 名無し より:

    アトランタ・ブレーブス・ホールディングスの株式についての質問です。
    ティッカーコードが3種類あります。
    ・BATRA
    ・BATRK
    ・BATRB

    https://www.nasdaq.com/market-activity/stocks/batra
    https://www.otcmarkets.com/stock/BATRB/quote
    https://www.nasdaq.com/market-activity/stocks/batrk

    それぞれどのような違いがあるのでしょうか?上記の3種類、どれを保有していてもアトランタ・ブレーブスの株主である事に間違いはないのでしょうか?

    • naobito より:

      名無しさん
      ちょっと調べたところ以下の情報がありましたのでご参考まで。

      BATRAは1株につき1議決権(発行済み株式数約1,000万株)、
      BATRKは議決権なし(発行済み株式数約5,000万株)。
      BATRBはOTC(取引所を介さない相対取引)市場に上場(発行済み株式数100万株未満)

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