1月14日付記事で次回購入候補としてCMEグループ(CME)を取り上げましたが、今回は米国で「チョコレートと言えばハーシーズ」、ミルトン・ハーシー氏が1905年に設立し100年以上の歴史を誇るハーシー(HSY)を取り上げたいと思います。
ハーシーは以前から当方が”いつかは買いたい銘柄”として取り上げていた銘柄。
ハーシー(Hershey Co)はスナック会社である。
【事業内容】
北米菓子、北米塩味スナック、インターナショナルの3つのセグメントで運営される。
北米菓子セグメントは、米国とカナダで伝統的なチョコレート菓子及び非チョコレート菓子市場で地位を確立する。
北米塩味スナックセグメントは、米国での塩味スナック製品を担当する。
主な製品は、チョコレート菓子及びチョコレート以外の菓子製品、ガム及びミントのリフレッシュメント製品及びプロテインバー、ベーキング材料、トッピング及び飲料などのパントリーアイテム、スプレッド、バー、スナックバイトやミックス、ポップコーン、プレッツェルなどのスナックアイテムを提供する。「Hershey’s」、「Reese」、「Kisses」、「Kit Kat」、「Jolly Rancher」、「Twizzlers」、「Ice Breakers」などの90を超えるブランド名で、及び「SkinnyPop」、「Sour Strips」、「Pirate’s Booty」、「Dot’s Homestyle Pretzels」などの塩味スナックを含む製品を世界80か国以上で販売・流通する。
(SBI証券より)
この銘柄の最近の話題と言えば、12月9日に報じられた米食品大手のモンデリーズ・インターナショナル(MDLZ)による買収提案のニュース。
結局買収提案はモンデリーズの提示額が低過ぎるとして拒否され実現には至らなかったわけですが、ここで当方が気になったのが、
「誰が拒否したのか?」
と書くと、
「いやいや、誰って会社に決まってるでしょ。」
って言われそうですが、確かにそのとおりではありますがいくら会社が拒否しても株主が賛成すれば買収は成立してしまう。
そう、拒否したのは株主。
その株主がハーシー・トラスト・カンパニー。
このハーシー・トラスト・カンパニーですが、ハーシー氏が地元ペンシルベニア州に設立、元々はコミュニティーバンクとして設立され、住宅ローンや預金口座、融資を手掛け、さらにはハーシー従業員の給与支払いも管理して来ましたが、現在は主にスクールトラストを管理している団体。
ハーシー・トラストの主な事業内容は以下のとおり。
・不特定多数の貧しい子供たちの収容・教育
・教育機関の設立・維持、公立学校の支援
・住民の職業教育、文化教育、専門教育の提供
この団体が議決権の約80%を握っているのです。
(ちなみに我々一般投資家が保有しているのはいわゆる普通株式ですが、トラストが保有しているのはClass Bと呼ばれるB株であり付与される議決権数が異なります。)
そしてこのトラストが今回のモンデリーズの2016年につぐ2度目の提案を含むこれまでの幾たびかの買収を阻止してきた。
ただだからと言って今後も拒否し続けると決まったわけではない。
現在チョコレートメーカーは、糖尿病の治療薬であるGLP-1医薬品の拡大と米国における不健康な食品に対する監視の強化、コスト上昇に直面して値上げを余儀なくされている状況下、ハーシーもカカオコストの高騰、市場シェアの低下といった問題に直面している状況。
はっきり言って業績は伸び悩んでいる。
そして株価も大きく値を下げている。
トランプ大統領の”ディール”ではありませんが、元々トラストはハーシー氏の遺産を永続的に発展させる目的で設立されたわけですから、その主旨に従えば魅力的な価格が提示されれば支配権を手放す可能性があるのでは?
そしてそうなればホルダーはおのずと株価上昇の恩恵にあずかれるのでは?
これまでインカムゲイン投資一直線で来た当方ですが、目標資産(配当)額達成後の投資として優良銘柄への投資という基準から逸脱しない限り、そういう視点(期待)からの投資もありかな。
と考え始めているところです。
(将来の買収を過度に期待しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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ハーシー、モンダリーズ両方持ってる身としては買収はどちらでも良いかなって思いました
チョコのように甘い考えです
メロリンさん
おはようございます。
おおー両銘柄ともお持ちでしたか。
モンデリーズ以外での買収成立ならキャピタルゲイン狙い、買収ナシなら継続保有でインカム継続といったところでしょうか。