IBMが現地時間の1月29日に2024年第4四半期決算を発表しました。
概要は以下のとおり。
まず売上ですが、前年同期比1%の増収、また為替の影響を除くと約2%の増収。
事業(セグメント)別の売上は以下のとおり。
クラウドサーバーやストレージ関連を扱うインフラ(Infrastructure)事業、そしてコンサルティング(Consulting)事業は減収となったものの、注目のソフトウエア(Software)事業はクラウド向けのオープンソース製品を提供するレッドハット事業が16%増と伸び前年同期比10.4%の増収と好調を維持。
次に売上総利益率(グロスマージン)ですが、こちらはソフトウエア事業が0.9%の良化(増加)、それ以外の部門は悪化したものの、全体では59.5%と前年同期比で0.4%増となっています。
そして1株利益は前年同期比で会計基準ベースでは12.1%減となったものの、買収や退職給付関連費用等の特殊要因を除いた調整後1株利益は前年同期の3.87ドルに対し3.92ドルと1.3%増となっています。
また、アナリスト予想との比較では、以下のとおり売上はほぼ予想値、また調整後1株利益は予想を上回っています。
最後に注目の今期2025年の通期予想ですが、売上成長率(為替の影響を除く)は少なくとも5%、またフリー・キャッシュ・フローは市場予想を上回る約135億ドルとしています。
以上、IBMは従来のコンピューター企業から、高成長のソフトウエアおよびサービスに重点を置く企業への転換を図っているわけですが、成果が表れた決算と言えるでしょう。
また、昨年7月の四半期決算発表時には30億ドルだったAIコンサルティングおよびソフトウエアの受注が2023年半ば以降で50億ドルを超えた点は朗報。
ということで、売上〇△、利益〇、予想〇 = 保有継続
です。
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