1月28日早朝、半導体大手のブロードコム(AVGO)を売却しました。
売却のトリガーとなったのはもちろんDeepSeekショック。
中国の人工知能(AI)企業であるDeepSeek(ディープシーク)が低コスト生成AIモデルを開発し、大規模言語モデルの性能が米国製の競合モデルを上回ったと主張したことを受け、現地時間1月27日AI関連株が軒並み大暴落。
これが売却決断の決め手となりました。
もちろん現時点でDeepSeekの主張が正しいかどうかは不明。
専門家の間でもその評価が分かれているわけで、もし主張が覆されるようであれば、株価は以前の勢いを取り戻す可能性はある。
ただ当方、この銘柄に居心地の悪さを感じていた。
それを1月10日の「ブロードコムより配当受領 悩ましい状況に突入」と題した記事で以下のように書いています。
ただ予想PER(55倍 - 1月9日時点)を見てもわかるとおり、現在の株価は将来に対する過度な期待から割高であることは明白。
もちろんその過度な期待とはAIに対するものであり、最近では決算発表時ホック・タン最高経営責任者(CEO)が投資家向け電話会議で、「2027会計年度に600億ドルから900億ドルのAIによる売上機会を見込んでいる、」と語ったことが発端となっています。
正直株価爆上げに不慣れなインカムゲイン投資家にとっては実に居心地の悪い状況となっているわけで、悩ましい状況に突入したと言えます。
ということで、3月初旬に発表されるであろう2025年第1四半期決算にこれまで以上に注目しているところです。
この銘柄が優良銘柄であることは明白。
ただ特に第4四半期決算発表以降の爆上げで適正価格からどんどんかけ離れているように感じていた。
しかも当方のポートフォリオ全体に占める割合が2割近くにまで達しており、分散投資の原則からもそのポジションが大きくなり過ぎていた。
よって2025年第1四半期決算の内容を見た上で売却の判断を下そうと考えていた。
そこに今回のDeepSeekショック。
これである意味目が覚めた。
当方はインカムゲイン投資家。つまり配当を追う者。
その意味でブロードコムは毎期二ケタ増配を続ける優良配当銘柄であり、そもそもこれが2020年にこの銘柄を購入した理由だった。

ただ株価爆上げで3%台だった配当利回りは1%にまで低下していた。
以前の自分だったらこの段階で躊躇なくより配当利回りの高い優良配当銘柄への乗り換えを実施していたはず。
それをしなかった理由。
それは人間の悲しい性。
そう、強欲。
「AIブームまだまだ続くはず。このまま上昇を続け自身初のテンバガー銘柄達成に一直線!」
そんな気持ちが沸き上がっていたことは紛れもない事実。
強欲がこれまで取って来た判断を狂わせた。
もちろん今回のDeepSeekの主張はでたらめで、AIブームはまだまだ続き株価は右肩上がりを続けテンバガーを達成するかもしれない。
ただ将来のことは誰にもわからない。
であれば、あくまで自身の投資方針に従い判断を下すことが後悔を残さないためにも何より重要ではないか。
今回の暴落は自身の投資方針を再認識させてくれた、と思っています。
(暴落即売却的投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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おはようございます。
生成AIバブルの遥かに前から
長く保有してこられたあのブロードコム。
そして今や飛ぶ鳥を落とす勢いの
ブロードコムからこのタイミングで
撤退出来る方は数多い株クラの中でも稀有。
ご英断です。まさに原点回帰ですね。
ウィニングチケットさん
おはようございます。
キャピタルゲインの観点からたとえこの判断が間違っていたとしても、乗り換えによりインカムゲイン増加と言う目的は確実に達成されるわけでその意味では後悔はありません。
インカムゲイン投資家を貫く姿勢はすばらしいです。
Rsingballさん
こんにちは。
ありがとうございます。
年を取ったせいか無意識のうちに安心して眠れる投資を志向しているようです。