決算発表

エクソン・モービルの2025年第2四半期決算 調整後利益>事前見通しの中央値+200億ドルの自社株買い継続 = 保有継続

エネルギー大手のエクソン・モービル(XOM)が現地時間の8月1日に2025年第2四半期決算を発表しました。

エクソンと言えばすでに現地時間の7月7日にForm 8-Kを提出し、第2四半期の見通しを公表しており、調整後当期利益ベースで2025年第1四半期の77億ドルに対し、原油・ガス価格の下落、未決済デリバティブの時価評価の影響等により下限値でマイナス27億ドルの50億ドル、そして上限値でプラス5億ドルの82億ドルという数字を公表していました。

こちらがセグメント別の調整後当期利益を左から今期第2四半期、今期2025年第1四半期の順に並べたもの。

主力のUpstream(アップストリーム)事業は過去最高の日量463万バレルの生産量を記録したものの、原油および天然ガス価格の下落等により第1四半期の67億5600万ドルから54億200万ドルへ大きく減少。

一方Energy Products(エネルギー製品)事業は、季節的な需要の増加による精製マージンの増加と定期メンテナンスの減少等により5億3900万ドルの大幅増、Chemical(化学)事業はほぼ同水準だったものの、Specialty Products(特殊製品)事業はマージンと高付加価値製品の販売量の増加等により1億2,500万ドル増となっています。

そして調整後1株利益は以下のとおり第1四半期の1.76ドルに対して1.64ドルと7%の減益となっています。

尚、アナリスト予想との比較では売上、調整後1株利益ともに予想を上回る結果となっています。

(ちなみにエネルギー銘柄の場合将来の原油価格を予想することは極めて困難なため、アナリスト予想との比較をそれほど重要視する必要はないと考えています。)

以上、原油、ガス価格の低迷により厳しい決算となりましたが、事前予想の調整後利益の中央値である66億ドルを上回ったことでホッとしています。

尚、期間中に50億ドルの自社株買いを実施、総額200億ドルの自社株買い計画に変更はありません。

また、ダレン・ウッズ最高経営責任者(CEO)は「単純な規模の拡大ではなく1+1が3になるような価値創造ができるディールに注目している。それらを実現できるかどうか取り組んでいる。」と述べ、新たなM&Aに意欲を示しておりその手腕に注目しています。

ということで、調整後利益>事前見通しの中央値+200億ドルの自社株買い継続 = 保有継続

です。

(景気後退による原油、天然ガス価格の下落の影響をモロに受ける銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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