決算発表

早稲田学習研究会の2026年5月期第1四半期決算 実績△、通期予想(決算期変更)△、配当〇+株主優待制度の新設=保有継続

小中学生向けの集団指導塾等を運営する早稲田学習研究会(5869)が8月7日に2025年5月期第1四半期決算を発表しました。

【特色】小中学生向けの集団指導塾『W早稲田ゼミ』を北関東軸に展開。高校生向け集団塾、個別塾も

【単独事業】ゼミ76、ハイ16、ファースト個別8 <25・3>

【堅 調】決算期変更で14カ月変則。新規開校は埼玉、栃木の小中学部2(前期2)。収益柱の小中学部は開拓中の埼玉を軸に生徒数が順調に増加。ただ、追加の2カ月(4、5月)は生徒数少ない赤字月。60円配。

【攻 勢】埼玉に加え、宇都宮、高崎、前橋で対策講座を強化するなど公立トップ校攻勢に照準。集団指導塾内でも個別指導を開始。講師採用増狙い本社部門の人員増強。

【業種】 他個人サービス・製品 時価総額順位 53/121社

(会社四季報より)

概要は以下のとおり。

売上ですが、主に小学生、中学生を対象とした教育事業を展開するゼミ部門が前年同期比4.1%増、主に高校生を対象とした教育事業を展開するハイ部門が2.7%減、そして主に小学生、中学生、高校生を対象とした個別指導型の教育事業を展開するファースト個別部門が4.6%増となり、全体では前期の1,215百万円に対し1,248百万円と2.7%の増収。但し、いずれの部門も期中平均生徒数が減少した点は懸念事項でしょう。

次に利益ですが、業種柄年度末の受験後の卒業により生徒数が変動し入れ替わることから、新学期のスタート時期である第1四半期が底となり、夏期講習、冬期講習及び入試直前対策授業を実施する第2~第4四半期に売上高が大きく膨らむ季節的な変動要因があることから、営業損失:146百万円、(前年同期は153百万円の損失)、経常損失:142百万円(前年同期は150百万円の損失)、四半期純損失:100百万円(前年同期は109百万円の損失)となっており、売上の増加や経費が概ね計画通りで推移したこともあり、前年同期比で若干赤字幅を縮小しています。

尚、今期は5月に久喜校(埼玉県久喜市)と鹿沼校(栃木県鹿沼市)を開校しており、今後は年間2~3拠点の開校を計画しています。

そして注目の以下通期予想ですが、2025年5月26日に決算期の変更を公表、今回前期までの3月決算から5月決算に変更しており、決算期が経過期間となり2025年4月1日から2026年5月31日までの14ヶ月の変則決算となっています。(よって対前期との単純比較ができません。)

そして気になる配当ですが、累進配当(企業が株主に支払う配当金を毎年増配、または最低でも横ばいの水準で配当し続けること。)を予定しており、前回予想(2025年3月期)の年間60円の配当に対し2円増配の年間62円に上方修正、前期2025年3月期の55円に対しては7円増配を予定しています。

以上、事業柄第1四半期は赤字決算となるこの銘柄ですが、実績はほぼ前年同期並みとなったものの、今回決算期を3月から5月に変更したことで、通期予想は単純比較が難しい決算となったわけですが、

「当社を取り巻く経済環境及び計画策定の前提については前回発表時から変更はなく、業績は当初の計画通り順調に推移している。

とのこと。

また、配当の方は利益還元を経営における最重要政策の一つと位置付け、累進配当を予定していることから増配予想とした点は評価できます。

最後にうれしい発表が。

それが「株主優待制度の新設」

その内容ですが、毎年5月31日現在の株主名簿に記録された、当社株式を200株以上保有している株主のうち、継続して1年以上保有されている株主を対象(但し、初回に限り、継続して6か月以上保有している株主を対象)とし、QUOカード1,000円分を贈呈するとのこと。(贈呈時期は2026年5月末日の基準日から3か月以内を目途に発送)

実は個人的にはこの発表が一番うれしかったりする。(笑&単細胞)

ということで、

実績△、通期予想(決算期変更)△、配当〇+株主優待制度の新設=保有継続

です。

(少子化による学齢人口の減少や企業間競争の更なる激化が予想される銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

よろしければ応援クリックお願いします。
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です