配当

ジョンソン エンド ジョンソンが配当のお知らせをリリース あらためてこの銘柄の非凡さをおさらいしてみた

現地時間の7月20日にヘルスケア大手のジョンソン エンド ジョンソン(JNJ)が配当金のお知らせをリリースしました。

その内容ですが、9月8日に8月25日時点の株主に対し1株当たり1.01ドルを支払う、というもの。

この銘柄の増配タイミングは毎年6月の支払い時、ということで今回も前回と金額は変わっていません。

つまり何のサプライズもない至極当たり前のリリース内容。

この銘柄の過去の増配率(支払日ベース)は以下のとおりとなっており、最近少々増配率を落としているとはいえ十分な水準と何より抜群の安定感。


また58年連続増配というのも大きな魅力です。

しかしホルダーの方であればご存じのとおり、ジョンソン エンド ジョンソンと言えば現在は訴訟のデパート。

医療用麻薬のオピオイドや統合失調症治療薬のリスパダール、さらにはミズリー州控訴裁判所が6月23日に21億ドルもの賠償責任を認める判決を下したベビーパウダーのアスベスト混入による発がん性問題等で恐ろしい数の賠償金訴訟を抱えています。

また、その賠償額は総額で数兆円に達する可能性があるとも伝えられています。

しかもこの優良銘柄が2012年にあのバフェットに見限られていた、という事実を知る人は意外に少ないのではないでしょうか。

<バフェットJNJ保有株数推移>

しかし、現時点でこの銘柄に見切りをつけるつもりは全くありません。

もちろんその理由は上記の配当に関する素晴らしい数字とその元となる稼ぐ力(営業キャッシュフローマージン)の安定感。

営業キャッシュフローを源泉とする潤沢なフリーキャッシュフローによって上記の安定した増配が可能となっているのです。

これら数字が現在のレベルを維持している限り、売却する理由が見つかりません。

(多数の訴訟を抱える銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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