以前、アーリーリタイア達成のための最終手段として自社株の売却が避けて通れないことを書きました。
https://naobito.net/sale-of-treasury-stock-3/
かなり悩みましたが、最終的に売却を決意。
社内手続きに従って届出書の提出を行いました。(インサイダー取引に抵触しないための手続きです。)
すると提出から2日後、いきなり担当役員に呼ばれました。
開口一番、
「株式売却の申請が出ているようですが、重要なインサイダー情報を持っていませんよね?」
との質問が。
もちろん当方は「ありません。」と即答。
すると役員は無言のままあっという間に立ち去ったのでした。
この間1分もなかったと思います。
こちらとしては売却理由を聞かれた時のためにもっとも理解を得られる理由、つまり子供の教育費用と自家用車の買い替え費用を用意していたのですが、、、
(これらの理由もまったくでたらめというわけではありません。)
それがわずか形式的な質問1つで終了。
なんだか肩透かしにあった感じ。
しかも別室に呼び出されるわけでもなく、当方の座っている机付近での会話。(当然まわりには同僚がいるわけでして、、、)
全体からみれば誤差範囲程度の株数、それも会社のお偉いさんならいざ知らず、窓際中年の売却、ということでハナにもかけなかった、ということであればありがたいのですが、、、
(ただ表情は一件柔和に見えましたが、その目は決して笑っておらず、ひきつっていたように感じたのは当方の考えすぎではないと思います。)
もちろん当方とて株価維持の観点から従業員として保有株を売却すべきでないことは百も承知。
さらに超保守的・閉鎖的・ドメスティックな雪国の地方企業にあってはなおさら。
極端な言い方をすれば自社株売却は会社に対しての反逆的な行為とも言えます。
(このあたりは都会のドライな社風の企業におられる方にはわかっていただけないかと思います。)
しかしこちらとて背に腹は代えられません。
ましてや1つのカゴに多くの卵を盛る事のリスクを考えた場合、1つの会社に給与と投資の両方を依存することは非常に高いリスクを負っていることに他なりません。
ただ個人としての立場に立った場合には極めて合理的(で明らかに正しいと思われる)考えでも、会社サイドに立てば到底受け入れられるはずもないことも百も承知。
今後どのような展開になるのか予想もつきませんが、すでに売却を表明した以上、一従業員としては会社の命に従うしかありません。
(可能性として高いのはやはり異動でしょうかねぇ~。)
あのバフェットは1,000年に一度の大洪水に備えている、と言われています。
最悪の事態を想定してできる限り短期間で配当収入を増やす術(すべ)を試行錯誤している今日この頃です。(たとえが大げさすぎる?)
(自社株の売却にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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