たばこ銘柄のフィリップ・モリス(PM)が現地時間の9月9日に2.6%の増配を発表したことはすでにお伝えしたとおりです。
そして間髪入れず翌10日、今後は今期の通期利益予想の上方修正を発表しました。
内容は1株利益の下限値を8セント引き上げる、というもの。
前回7月の予想時の下限値は4.84ドルでしたが、これを4.92ドルに上方修正したのです。
尚上限値の4.99ドルは変更ありません。
ちなみに前期実績は4.61ドルでしたから、前期比では6.7%~8.2%の増益ということになります。
但し減損損失等のいわゆる特殊要因を除いた1株利益予想は5.00ドル~5.07ドルということで、こちらの方は前期実績値の5.19ドルに対しては減益。
というところはおさえておく必要があるでしょう。
今回の新たな見通しは「主に第3四半期において予想よりも強いパフォーマンス(具体的には一部地域の販売数量の増加等)を反映したものと説明しています。
それにしても9日、10日と連日のプレスリリースとなりましたが、冷静に見れば増配と上方修正を同時に1日で発表してもよかったのでは?
(わざわざ小分けにしたのは、よりインパクトを与えたかったから?などと勘繰りたくなってしまいました。)
以前からこの銘柄のカギを握る、というかたばこ銘柄における唯一の明るい材料が加熱式たばこであることをしつこく書いてきましたが、コロナに始まりコロナで終わりそうな2020年の厳しい年にあっても、こうやってコロナの影響を感じさせないような数字を出すこの銘柄の存在をあらためて見直しているところです。
と同時にこちらの銘柄のふがいなさについつい目が行ってしまう中年投資家なのでした。
ということで、次回10月20日予定の第3四半期決算発表はある程度安心して確認できそうです。
(いずれにせよ健康被害から逃れられない銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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