通信大手のAT&T(T)のCEO、ジョン・スタンキー氏が現地時間の9月15日、Goldman Sachs Communacopia Conference において最新の経営状況等に関し説明を行いました。
その中で当方が注目した点は以下。
・AT&Tは今期2020年に200億ドル規模の設備投資を計画している。
・HBOマックスの収益はディレクTVでの売上減少を補っていくとみているが、衛星テレビ事業は引き続き収益性があり、衰退しても他の分野への投資に資金を供給し続ける事が出来る。
・AT&Tの最終的な優先事項は、現在の配当を維持することと借入金を返済することであり、AT&Tのポートフォリオはこれらの優先事項に焦点を当てるべきであり、戦略の中核にない資産の売却について検討中である。(具体的な案件についてのコメントはなし。)
と基本的には以前の発言を踏襲したものとなっていますが、注目は設備投資。
200億ドルという具体的な数字を出しています。
以前の記事でこの銘柄の今期予想配当を試算したわけですが、その際には設備投資額は単純に第2四半期累計実績額×2、としていました。
今回具体的な数字が出たことで再度試算し直してみることに。
<条件>
・今期の営業キャッシュフローは単純に第2四半期(累計)の金額の2倍、設備投資額は200億ドルとする。
・配当性向は60%とする。
・発行済み株式数は6月末時点の株数を使用する。
<計算結果:単位表示のないものはすべて百万ドル>
・営業キャッシュフロー=20,925×2=41,850
・設備投資額=20,000
・フリーキャッシュフロー=21,850
・予想配当額=21,850×60%=13,110
・発行済み株式数=7,125(百万株)
・予想1株配当=1.84ドル
・以上から、予想四半期1株配当=0.46ドル
ちなみに前回の試算では0.49ドルでした。
現在の配当が0.52ドルですから、増配がさらに遠のく結果に、、、
さらに今回の発言で噂になっているディレクTVの売却に関しては、消極的であることが判明してしまった。(上記太字部分参照)
しかし、増配はないかもしれないが上記のとおり配当の維持と非中核資産の売却は明言している。
ということはディレクTVに代わる大きな資産売却を必ず実施するはず。
ということで、売却のプレスリリースを待ち望む中年投資家なのでした。
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