現地時間の10月8日、クソ株IBMに関して大きなニュースが飛び込んできました。
データセンターの技術サポートなどアウトソーシングサービスを提供するインフラストラクチャーサービス部門を2021年末までに分離する、と発表したのです。
尚、分離される新会社も上場を維持するとのこと。
もちろんその目的は以下の発表文章にあるとおり特にクラウド分野の拡大。
IBMは、オープンハイブリッドクラウドプラットフォームとAI機能に焦点を当てます。
IBMは、売上収益の半分以上がサービスである会社から、過半数が高価値のクラウド・ソフトウェアおよびソリューションである会社に移行します。
IBMはまた、ポートフォリオの50%以上を経常的売上収益が占めることになります。
そもそも今年4月にCEOに就任したクリシュナ氏は、2019年のクラウド向けソフトウエア大手のレッドハットの巨額買収(340億ドル)を主導した人物。
当初から今回の分離が頭にあったと思われます。
ということで、新IBMの姿を2019年のIBMのセグメント情報から(勝手)推測してみることに。
こちらは2019年のIBMのセグメント別売上と税前利益となりますが、今回分離される部門は以下発表文章によればグローバル・テクノロジー・サービス部門(黄色)の一部であるマネージド・インフラストラクチャー・サービス部門ということになります。
IBMは、グローバル・テクノロジー・サービス部門のマネージド・インフラストラクチャー・サービス部門を新しい公開会社(「NewCo」)に分割します。
これにより、業界をリードする2つの企業が生まれ、それぞれがクライアントと株主の価値を高めるための戦略的な焦点と柔軟性を備えています。
ということで、超乱暴にこの部門を丸ごと分離した結果が以下となります。(※実際にはマネージド・インフラストラクチャー・サービス部門の2019年の売上は190億ドル程度と言われていますが、利益は不明のため。)
御覧のとおりマージンが5.8%と非常に低い事業が分離されることで、売上は減少するもののその収益性は高まることになります。
尚気になる配当ですが以下のとおり発表されており、とりあえず現在の1株配当が維持されるようです。
分離後、両社は当初IBMの1株当たりの分離前配当を下回らない四半期配当を合計して支払う予定です。
分離が完了した後は、各社の配当方針はそれぞれの取締役会によって決定されます。
当方折に触れこの銘柄をクソ株と呼んできましたが、それはIT企業としてまったく成長して来なかったから。
しかし今回の分離発表でIT銘柄としてクソでなくなる日がやって来るような気がしています。
(スピンオフを発表した銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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正直者さんこんばんは
このニュース、私もうれしく思います。
IBM、ここで上昇しなくてどこでする。
レッドハットに賭けてます。
がんばれIBM
そだおさん
こんばんは。
ようやくやってくれましたね、IBM。
ただ発表翌日はしっかり2.8%下落したところがやはりクソ株たるゆえん。
まあ分離完了は来年12月末までですから、当面の株価にはあまり期待しない方が良いかと思います。