たばこ銘柄のアルトリア(MO)が現地時間の12月16日に配当のお知らせをリリースしました。
内容は、12月28日時点の株主に対し1株当たり0.86ドルを1月11日に支払う、というもの。(権利落ち日は現地時間12月24日)
この銘柄の通常の増配タイミングは前回10月の支払い時ですから、配当額は前回支払い時と同額、特にサプライズはありません。
アルトリアと言えば現地時間の10月30日に発表した第3四半期決算で出資先の電子たばこジュール・ラブズの3度目の減損で赤字に転落したことは記憶に新しいところ。
また株価の方もここ1年では市場平均(ダウ平均-赤)を下回っています。
しかし当方、これら状況を気にすることなくこの銘柄の保有を続けるつもりです。
その理由ですが、まず主力の紙巻きたばこはコロナ下にあっても数量ベースで前年同期比で-0.2%の微減に踏みとどまっている。
しかも値上げによって金額ベースでは前年同期を上回っている。つまり値上げしても需要が落ちない。
スモーカーはそう簡単にたばこは止められない。これが強み。
さらに2020年の通期予想で調整後1株利益を4.30ドルから4.38ドル(前期実績に対して+2%から+4%のレンジ)へと前回予想を底上げ(下限値をアップ)しています。
そんな中、現地時間の12月7日には米国食品医薬品局(FDA)が次世代のたばこ加熱システムデバイスであるIQOS 3の商品化を承認したことを発表した。
(IQOS 3は、より長いバッテリー寿命、より速い再充電時間等、現在米国の一部の市場で販売されているIQOS 2.4に改良を加えた商品。)
現行のIQOS 2.4は現在、ジョージア州アトランタ、バージニア州リッチモンド、ノースカロライナ州シャーロットという一部地域で販売されているわけですが、IQOS 3は準備が整い次第米国の成人喫煙者に迅速に販売し始める予定となっている。
今後現在主力の紙巻きたばこの売上がゆっくりと減少していく間に、それに代わる形でより健康被害の少ないFDAお墨付きの加熱式たばこの売上が増加していくのではないか、そして売上全体としては増加していくのではないか。
加熱式たばこの大先輩、フィリップ・モリスの売上推移を見ながらそんなことを考えた中年投資家なのでした。
(健康被害のより少ない製品の未来を過度に期待しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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