「「米国株が来年に売りを浴びるリスクは通常よりも大きい。」と、バンガード・グループの投資戦略責任者のジョセフ・デービス氏が発言。」と12月24日付のブルームバーグが伝えました。
デービス氏は「金融市場は先走りのリスクを冒している。」と指摘、その上で2020年に調整が起こる確率を50%とみている、とのこと。
さらに調整の数値として”30%”と述べています。
通常市場が10%下落すると、”調整”と見なされることが多いとのことですが、もちろんここ最近そのような調整はありません。
最も最近の調整局面ということになると、ちょうど一年前の2018年12月。
この時は下げ幅が20%に迫り、当時肝を冷やした投資家も多かったのではないでしょうか。
仮にデービス氏の予想が正しければ、来年はそれ以上株価が下落することになります。
確かにもし米中貿易摩擦の再燃やトランプ政権の弱体化等で予想されている成長率を下回ることになれば、株価が一気に反転する可能性はあります。
またここ数年のシラーPERを見ても長きに渡り高止まりしており、過熱感は否めないような。
シラーPERとは
株価もしくは株式市場の割高・割安を図る指標の一つであり、通称CAPEレシオとも呼ばれている。
インフレ率を調整した過去10年間の1株当たりの純利益の平均値でPER(株価収益率)を計算したものであり、一時的な要因による収益の変動や景気循環の影響が除外され実質的な株価の割安、割高感が測れる指標と言われている。
では来る2020年、我々投資家、特にインカムゲイン投資家はどう対処すべきか?
ですが、その答えは。
「これまでどおり淡々と機械的に優良配当銘柄の購入を自身のポートフォリオに目をやりながら継続する。」
これに尽きます。
そもそもインカムゲイン投資家の場合、その投資期間は必然的に長期、そして目的はもちろん配当収入の最大化。
配当利回りが高く、かつ優良な銘柄に淡々と投資する手法。
となれば、株価下落はビッグチャンス。
これまで人気が高くとても手が出なかった優良配当銘柄の株価が下がればおのずとその配当利回りは高くなる。
まさに手が届く所に勝手に下りて来てくれる。
こんなうれしいことがあるでしょうか。
例えば当方で言えば、コカ・コーラ(KO)。
その購入を切望しながら人気(株価)も高さゆえこれまで購入ができずにいた銘柄。
仮にコカ・コーラが今より3割下落すれば、その配当利回りは4%を超えます。
カモネギではありませんが、まさに向こうからやって来てくれる!
というわけです。
ということで、早朝からブルームバーグの記事を読みながら、
「うーん、来年はいい年になるかも♪」
と一人ほくそ笑む中年投資家なのでした。
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