昨日(現地時間5月17日)発表されたAT&Tのワーナーメディア事業のスピンオフ。
発表翌日の株価は6%近い大暴落。
その理由は今回の同業のメディア大手ディスカバリーとの統合による新会社設立計画で会社が発表した配当に関するリリース内容。
具体的には200億ドルのフリーキャッシュフローの40%から43%を配当に充てたい。
と公表した。
あるアナリストの計算によればこれは現在の配当に対して約45%もの減配に相当する。
言うまでもありませんが、当方を含め現在のAT&Tホルダーのほとんどが7%もの高い配当利回りに魅力を感じ、配当を維持することを会社が確約していたことに魅力を感じこの銘柄をホールドして来た。
しかしここに来てAT&Tは明らかな方針転換を行った。
これがインカムゲイン投資家の何よりの失望を買った。
今回のスピンオフでAT&Tは携帯事業中心の、ある意味ベライゾンと同様の事業内容の会社に生まれ変わる。
と考えれば、減配後4%台となるであろう配当利回りはベライゾンとほぼ同レベルであり、ある意味理にかなっていると言える。
しかも減配によって資金に余裕が生まれ、5G等への積極投資を実施することができる。
また新たに誕生するメディアカンパニーは当然ストリーミングサービス等でネットフリックスやディズニー等との熾烈な競争の中に身を投じることになるわけで、到底配当には期待できない。
というか成長を追い求める企業となる。
言うまでもなく当方はインカムゲイン投資家としてこれまでひたすら配当を追い求めて来た。
ただ2019年に配当300万円を達成した後は、以前のように何が何でも配当、という姿勢からは一歩引いている。
それは最近投資した配当利回り3%台のブロードコムを見ても明らか。
これまでであれば、減配発表=即売却だったわけですが、今回の減配報道に際しては即決することをためらっている。
統合の完了予定は来年2022年半ば。
今回の報道は米国のアナリストの中でもその評価は割れている。
スピンオフ完了まで少なくともあと4回は現在のレベルの配当を受け取れるわけですから、少々時間をかけて投資継続、売却の判断したいと考えているところです。
(減配が確定している銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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いつも参考にさせて頂いております。
今回のニュースで当方も迷いましたが、今の所ホールドしております。統合の完了予定は来年2022年半ばとの事、それまで注視していきたいと思います。
高い木さん
おはようございます。
インカムゲイン投資家として減配は、売却の最大のトリガーです。
幸いまだ時間はありますが、代わりの銘柄探しを含め対応を考えたいですね。
naobitoさん、
いつもご丁寧にご返信頂き有難うございます。
私の場合、AT&T購入の目的がインカムゲインもそうですが、むしろ自分が保有している米国株内でのポートフォリオにおける分散を目的としています。
具体的には他の保有銘柄がハイテク・サービス等、比較的好景気に強い銘柄なので、それを補完する意味での通信株としてのAT&Tがあります。
ただ、、、naobitoさんのおっしゃるようにインカムゲイン投資家にとって、減配は売りの最大要因になるのは間違いないと思うので、他者の動向と自分の保有目的、どう折り合いをつけていくか、これから検討していきたいと思っています。