大減配発表によりポートフォリオの中心、全体の約3割を占めていたロイヤル・ダッチ・シェルを泣く泣く売却した当方ですが、ここで新たな問題を抱えることになりました。
それが、
売却によって配当の柱を失い、配当収入が大幅に減少してしまうという問題。
何と言ってもこの銘柄だけで年間配当収入は115万円を超えていたのですから。
しかも株価暴落によって900万円近い売却損を計上、投資資金が激減してしまった。
しかしせっかく達成した300万円をなんとか、いや、何としてでも死守したい。
そこで当方考えた。
より多くの配当を得るためには、高配当銘柄に投資するしかない。
そして高配当と言えば、たばこ銘柄、通信銘柄、そしてエネルギー銘柄。
但したばこ銘柄はすでにアルトリアに投資しており、通信銘柄もAT&Tを大量保有している。
いくらなんでも再び一つのカゴ(セクター)に多くの卵は盛れない。
さすがにこれはロイヤル・ダッチ・シェルで懲りた。
となれば消去法でここは再びエネルギー銘柄しかない。
ということで投資したのが、同じエネルギー銘柄でありながら減配を実施していなかったシェブロン(CVX)。
これで何とか配当の減少を食い止めようとした。
しかし前述のとおり暴落したロイヤル・ダッチ・シェル売却で得た資金は激減、たとえ高配当銘柄に投資したとしても、配当が大幅に減ってしまうことになる。
ということでない髪、いや、頭をさらに絞って考えたのが、「二兎追い」戦法。
注目したのが同業のエクソン・モービル(XOM)。
こちらの高配当銘柄も購入することにした。
と書くと、
「いやいや、エクソン・モービルもって、投資資金が激減したんでしょ。だったら2銘柄買ったところで配当収入の減少は避けられないのでは?」
という突込みが入りそう。
もちろん給与口座から1円たりとも投資資金に回せない当方、ロイヤル・ダッチ・シェル並みの配当を得るために両銘柄を購入する資金などない。
そこで注目したのが配当日。
幸いなことに両社の配当タイミングには差があった。
例えばシェブロンの2020年8月の配当基準日は8月19日、一方エクソン・モービルは8月13日と差があった。
つまり、まずエクソン・モービルの権利を取った後に売却し、シェブロンを購入すれば両方の配当の権利を取ることができる。
そしてこれは四半期ごとに繰り返すことで、年間8回、つまり2銘柄分の配当をゲットすることができる!
但し、通常保有する銘柄はエクソン・モービルとした。
その理由は長期で見るとエクソン・モービルの方がパフォーマンスが良かったから。
何はともあれこの苦肉の策もあり、2020年の年間配当収入は前年を上回ることができたのでした。
(トータルリターンを全く無視した「二頭追い」戦法の実施にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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こんばんは。
この配当二兎追い作戦懐かしいですね。
ロイヤル・ダッチ・シェルの世紀の大減配ショックから
編み出された正直者さんの必殺技ですね。
シェブロンとエクソンモービルの配当を両取りするという
なんとも、大胆な作戦でしたね。
①【2社合計の配当金】
②【2社のうちエクソンモービルを最終的に保有するので年末時点のエクソンモービルの株価評価額】
③【2社の株式売買手数料コスト】
④【2社の株価権利前後の株価変動による差損】
①の配当金総額から、③のコストと④の差損を
引いたらこの作戦のリターンがわかりますね。
また年末時点で作戦のリターンに②のエクソンモービルの株価価値を足したものが、
年始時点のエクソンモービル株価価値よりも上回っていたら
年間トータルでプラスという事でめでたしめでたしですね。
ウィニングチケットさん
こんばんは。
詳細な解説ありがとうございます。
確かに短期的にはそうなりますが、ご存じのとおり当方の場合保有期間は超長期ですから、長い目で評価したいと思います。
もちろんそもそも大暴落したロイヤルダッチシェルの売却資金でエクソン・モービルを購入していますから、ブラ転には長ーーい時間がかかりそうですが、、、(汗)
初見です、たまたま通りました。
気持ちわかります、、、
わかりすぎて、ついコメントしました笑
応援してます。
こたろうさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。
気持ちわかっていただけてうれしい限りです。
目先の配当を追い求めるがあまり、、といういわゆる当本末転倒リスクは十分承知しているのですが止められません、、、
こんばんは。
久しぶりに正直者さんのこの
大人気シリーズを読み返してみました。
途中山あり谷ありですが、配当金の増加の
この右肩上がりのグラフ。。とてもとても心強いですね。
ウィニングチケットさん
昔の記事を読んでいただきありがとうございます。
おっしゃるとおりこのグラフがインカムゲイン投資の心の拠り所と言っても過言ではありません。
(途中目標達成のためかなり無理をしましたが。)