研究開発型バイオ医薬品企業のアッヴィ(ABBV)が現地時間の10月29日に第3四半期決算を発表しました。
概要は以下のとおり。
まず売上ですが、全体では前年同期比で11.2%の二ケタ増収。
続いて主力製品であるヒュミラの売上を確認。
御覧のとおりヨーロッパでの特許切れによる後発競合他社との競争激化で前年同期比で海外では14.6%の大幅な減収となりましたが、米国内では増収を確保し全体では5.6%の増収となっています。
一方ヒュミラに続く売上の抗がん剤のイムブルビカは国内が減収となったことで全体で0.3%の増収とほぼ横ばいの結果に終わっています。
そして米国での特許切れによって2023年に後発薬の販売が決まっているヒュミラの売上減少を補う製品として会社が期待を寄せているスキリージとリンヴォックの状況は以下のとおり。
スキリージとは
乾癬(かんせん-免疫の異常によって皮膚や関節に特徴的な発疹などが起こる病気)の症状を改善する薬
リンヴォックとは
中等度から重度の関節リウマチ患者へのリウマチ薬
第3四半期で2製品を合わせて12億ドルを突破、御覧のとおり前年の第1四半期以降極めて順調な伸びを示しています。
一方利益の方ですが、特殊要因を除いた調整後1株利益(NON-GAAPベース)は3.33ドルと前年同期比で17.7%の増益、そして売上とともにアナリスト予想を上回っています。
最後に2021年通期予想(調整後1株利益)は以下のとおり。
第2四半期に続き前回予想を上方修正しており、前期比で20%の増加を見込んでいます。
以上、売上〇 利益〇 通期予想〇
ということでもちろんホールドです。
(業績好調もいわゆる「2023年の壁」問題を抱える銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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