10年以上保有していたバイオ医薬品銘柄のファイザーを売却したことはすでにお伝えしましたが、売却資金の一部でバイオ医薬品銘柄のアムジェン(AMGN)を購入しました。
企業情報
アムジェンはバイオ医薬品メーカーで、高度な細胞生物学と分子生物学に基づく治療薬の開発、製造、販売を展開する。
特にがん、腎臓病、炎症、腫瘍学の分野での治療薬の開発に注力、製品は診療所、透析センター、病院に販売される。
主要製品は、がん化学療法中の患者や透析患者向けの貧血症治療剤「アラネスプ」、白血球減少症治療剤「ニューラスタ」など。
(YAHOOファイナンスより)
まず直近の売上、売上成長率の推移は以下のとおり。
御覧のとおり事業継承等もあり2019年以降右肩上がりとなっています。
続いて製品別売上上位。
こちらは2021年の売上上位(10億ドル以上)のグラフとなりますが、前期比減収となったものの売上トップは関節リウマチ治療薬のエンブレル。
売上全体の2割近くを占めるこの製品ですが、特許侵害裁判勝訴により2029年まで特許期限が延長されています。
以下プラリア、オテズラ、デノスマブ(一般名)の売上が20億ドルを超えています。
続いては真の稼ぐ力を表す営業キャッシュフローと営業キャッシュフローマージン。
残念ながらトレンドとしては右肩下がりの状況となっています。
とここで、
「いやいや、売上はともかく営業キャッシュフローマージンは右肩下がりのジリ貧状態。一方ファイザーはワクチンをはじめ新型コロナ関連製品の売上で潤っている状況。 なのになぜわざわざアムジェンに乗り換えたの?」
という指摘というか疑問が出ようかと思います。
その理由はこちら。
そう、増配率。
まさに優良配当銘柄のお手本のような見事な増配率。
もちろん過去が未来を表すわけではない。
特に営業キャッシュフローマージンの低下は大いに気になるところではありますが、2021年には免疫、腫瘍及びがん治療薬の開発に注力するバイオテクノロジー企業であるFive Prime Therapeutics社を1株当たり38ドルの現金19億ドルで買収するなど決して手をこまねいているわけではない。
さらに自社株買いの実施によって配当対象となる発行済株式数は年々減少を続けており、今期においても第1四半期を中心に60億ドルから70億ドルの自社株買いの実施を発表している。
購入時の配当利回りは3.3%。
短期的な急成長は期待できないものの、以下グラフが示すとおり今や超渋ちん増配銘柄に転身(?)してしまったファイザーに代わり、インカムゲイン投資家としてこの銘柄の積極的な株主還元の姿勢を何より評価した。
そういうことです。
(何がどうあれ営業キャッシュフローマージンが低下傾向にある銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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