たばこ銘柄のアルトリア(MO)の株価が6月8日の終値で前日の52.05ドルから49.49ドルと8%を超える大暴落となりました。
「一体どうして?」
ということで、早速アルトリアのホームページを確認。
しかしプレスリリース欄には何の情報もリリースされていませんでした。
となると大口の計画的な売りか?
とも思ったのですが違和感があり、もう少し調べてみたところ、
「モルガン・スタンレーのアナリストがインフレ圧力と長期的な競争リスクを理由に、たばこ・加熱式たばこ会社のレーティングを中立から弱気に変更し、アルトリアの目標株価を54ドルから50ドルに引き下げた。」
後に株価が大きく下落していることがわかりました。
但し、同業のフィリップ・モリス(PM)の同日の下落率は2.6%と大きく差がある。
その理由ですが、以前も書きましたがそのフィリップ・モリス(PM)がスウェーデンの無煙たばこ大手、スウェディッシュ・マッチに買収提案したこと。
スウェディッシュ・マッチはメインの無煙たばこの他にタバコ葉を含まないかぎたばこの販売も行っており、これが米国等でも急成長している。
買収によってフィリップ・モリスは、既存の販売網を手に入れることができることになり、米国での販売を強化することになる。
つまり現在アルトリアのメイン市場である米国で競合することになる。
このこともアルトリアの今回の目標株価引下げの理由となっていました。
但し、こちらの方は目新しい情報ではない。
ということで、今回の暴落は一過性のものではないか?
と考えているところです。
但し、現在でこそアルトリアの売上の中で無煙たばこが占める割合は約1割(10.4%)程度となっており、買収が短期的にアルトリアの業績に大きな影響を与えることはありませんが、中長期的には由々しき問題に発展する可能性があります。
ということで、四半期決算のチェックはもとより加熱式たばこの販売計画を含め今後の進展を注意深く見守って行く必要がある。
との方針に変更はありません。
(有煙であれ無煙であれいずれにせよ健康問題を避けて通れない銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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情報ありがとうございます。
びっくりしました。
海外のメディアでは具体的な内容が出てましたが、モルガン・スタンレーの1アナリストの判断?とされていましたがここまで影響があるもんなんですね。
underweight はその1人だけで別会社の9割はニュートラル以上のようです。
PMも2021年のアメリカでのIQOSの販売ができなかったので痛いはずですよね。
それにしてもIQOSの販売も止めてしまったりアメリカはアルトリアを叩きすぎの気がします。
ブラックマーケットと結託してるんでしょうか。
屯倉さん
こんばんは。
アメリカでの加熱式たばこIQOSの版売は2023年にアルトリアが行う予定という理解ですが、どうなるか。
アメリカ政府はアルトリアに限らずたばこ銘柄には冷酷ですよね、まあ健康被害の観点からやむを得ない面もありますが。