研究開発型バイオ医薬品企業のアッヴィ(ABBV)が現地時間の1月6日にForm 8-Kを提出し、2022年第4四半期の見通しを公表しました。
Form 8-Kとは
Form 8-Kは、アメリカ合衆国において、株式公開企業(SEC登録企業)に提出が義務付けられている、SEC向け報告資料の開示様式(フォーム)のことをいいます。
現在、SEC登録企業では、会社支配権の変更、企業買収、行政処分、破産、取締役の退任、監査人の変更などの財政状態に影響を与えるイベント(特別な事象)が起こった場合に、このフォームを用いてSEC(米国証券取引委員会)に報告すると共に、迅速な対外発表が求められています。
(iFinanceより)
その内容は以下のとおり。(※管理人勝手意訳)
営業成績および財務状況
・2022年第4四半期の会計基準ベースの報告利益および調整後NON-GAAPベースの利益には、買収した仕掛研究開発費およびマイルストーン費用として税引前で2億4300万ドル、会計基準ベースの潜在株式調整後1株利益および調整後NON-GAAPベースの潜在株式調整後1株利益に0.14ドルのマイナスの影響を与える見込みです。
・2022 年 12 月 31 日に終了した四半期の業績はまだ確定しておらず、当社の決算手続きに従います。
・2022年第4四半期の買収した仕掛研究開発費およびマイルストーン費用の影響を含むアッヴィの2022年通期調整後・潜在株式調整後1株当たり利益ガイダンス範囲は13.70ドル~13.74ドルです。
・(今回の発表は)最終的な業績がこれらの暫定的な見積もりと異ならないことを保証するものではあり ません。
ということで要約すれば、仕掛研究開発費およびマイルストーン費用が第4四半期に発生するため今回通期予想の下方修正を行ったということ。
<参考>
・仕掛研究開発(インプロセスR&D)とは、企業の買収等によって資産、負債を受け入れることになるが、そのうち、特定の研究開発目的に利用されている資産をいう。
・マイルストーン費用とは、医薬品の開発の進捗に伴って発生する費用をいう。
ちなみに前回第3四半期決算発表時の通期予想との比較は以下のとおりであり1%の減益。
しかし当方、この銘柄をホールドします。
その理由ですが。そもそも10月28日に発表した第3四半期決算発表時の通期予想には2022年第3四半期以降に発生する可能性のある取得済研究開発費およびマイルストーン費用を含めていなかった。
それは将来の発生および時期が不確実であり予想することが困難なためであり、その旨記載してあった。
つまり今回第4四半期の決算作業を行う中で2022年第4四半期に発生する研究開発費およびマイルストーン費用がある程度固まったことから今回2022年の通期数値の公表を行った、ということで金額規模はともかくある程度想定された内容だから。
尚、今回の発表が1月6日の取引時間後であったことから、週明け1月9日には株価が下落するかもしれませんが気にしません。
インカムゲイン投資家として下方修正後でも前期比約8%の増益予想の銘柄を売却する理由はない、と考えています。
(2023年の壁問題を抱える銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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日々の株価に一喜一憂せず。
短期の業績の微調整に【僅か1%の減修整は誤差】
右往左往せず。
ふふふ、この銘柄は長期投資枠で機械的に
配当金再投資を繰り返すだけです。
長期トレンドの業績が下方へ転じたり、減配へ向かう雲行きを感じたら君子豹変でさくっと全部売りますが、今はゆっくりじっくりのんびり果実が実るのを見守ります。
ウィニングチケットさん
こんにちは。
君子豹変、これが簡単なようでとても難しい。
特に長期投資していれば尚更。
やはり自分なりのモノサシ(基準)を持ってそれを必ず実行する。これしかないような。
私にはマネックス証券のワンボタンで全てを終わらせる事が出来る『一発決済』ボタンがあるので撤収は一秒かかりません(笑)
決断は即決派ですので、数多保有していた米国個別もバッサリアッヴィ以外は一瞬でかつて全部強制決済もしましたし、今年も正月明けに去年いろいろ買い込んだハイテクバーゲン銘柄も綺麗に決済して、今は心機一転、GOLDと半導体に集中しています。
超長期枠は固定で行きますが、撤収する際は逡巡迷いはないようにしています。損切りというネガティブな表現は大嫌いですね。私は損切りとは思わず、資金をより良い方へシフトするという表現感覚でいます。
ウィニングチケットさん
おはようございます。
即決、素晴らしい。見習いたいです。
当方はブロードコムのみの保有ですが半導体は狙い目ですね。
損切りって長期投資家にとっては”損益通算に使える貴重なツール”だと思っています。