たばこ銘柄のフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)が現地時間の7月20日に第2四半期決算を発表しました。
まず決算概要(会計基準ベース)は以下のとおり。
売上は買収したスウェディッシュ・マッチの売上が寄与し前年同期比で14.5%の増収と二ケタ増を達成。
これを製品別の出荷数量で見ると以下のとおり紙巻きたばこは0.4%減とほぼ横ばい、一方加熱式たばこは26.6%増と好調。
但し金額ベースで見ると以下のとおり紙巻きたばこは(主に9%を超える値上げによって)6%の増収となっています。
続いて利益ですが、1株利益は会計基準ベースで29.4%減と約3割の減益となっていますが、これは主に減損損失計上のため。
減損損失等の特殊要因を除いた調整後1株利益は以下のとおり前年同期の1.48ドルに対して1.60ドルと8.1%の増益となっています。
次にアナリスト予想との比較ですが、こちらの方は売上、調整後1株利益ともに予想を上回っています。
最後に注目の2023年の調整後1株利益の通期予想は以下のとおり今回6.13~6.22ドルと前回予想の6.10~6.22ドル対して下限値を若干引き上げています。
尚、為替の影響を除いた場合は6.46~6.55ドルとこちらも前回予想を引き上げていますが、やはり為替(ドル高)の影響が大きいことがわかります。
以上、売上〇、利益〇、通期予想は△ですが、下方修正後の通期予想でもいまだ前期の数字(5.98ドル)を上回っていることから保有継続とします。
(スウェディッシュ・マッチの成長期待のみでの投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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