前回、「ところでバフェット銘柄って市場平均に勝ってるの? その意外な結末とは?」にてバフェット保有上位銘柄と市場平均(S&P500)とのトータルリターン比較を実施しました。
今回はそのバフェット銘柄とバフェットがすでに売却した銘柄、つまりバフェットが見捨てた銘柄とのトータルリターンの比較を行ってみることに。
「いやいや、賢人バフェットが見限った銘柄と比べたって意味ないでしょ。確認するまでもなく答えは出てるでしょ。」
という突込みもあろうかと思いますが、念のためということで。
尚、今回選んだバフェットが見捨てた銘柄は以下の11銘柄となります。
(※見捨てた、という定義は保有残高ゼロということではなく、端株程度(もちろんバフェットにとって、ですが)を残している場合も含んでいます。)
いやいや、こうやってあらためて並べてみるとどの銘柄もいまだ優良銘柄ばかりではないですか。
ただバフェットにしてみればあくまで”もはや将来性なし!”と判断しての売却であるわけでして、、、
その結果やいかに。
こちらは保有銘柄を黄色、売却銘柄を緑色に色付けしてリターンの大きい順に並べたものです。
まずトップのアップルをはじめトップ4がすべて黄色、つまりバフェットが現在保有している銘柄となりました。
一方下位に目を向けると、最下位のクラフトハインツ(KHC)を除くAT&Tを始めとする5銘柄がすべて売却済みの銘柄。
単純に過去10年のトータルリターンを一律に適用することのみで判断を下すのにはいささか無理があるとは言え、やはりバフェットその銘柄を見る目はさすが。
もちろんバフェットとて人間、これまで「よくわからないものには投資しない」というポリシーを貫きIT分野を避けてきたにも関わらず2011年にはIBMを大量取得。
その後も買い増しを続けましたが、当初の目論見は外れあえなく売却。
という苦い経験もあります。
それにしても当方が理解できないのが最下位に沈むクラフト・ハインツ(KHC)。
ご存じのとおりクラフトハインツは2015年にクラフト・フーズ・グループとハインツが一緒になってできた会社ですが、バフェットはその誕生以前、クラフト・フーズ・グループの時代からからずっと保有を続けています。
しかしその業績はと言えば、新会社誕生後営業キャッシュフローマージンはひたすら減少を続け、2018年度の決算では業績低迷から巨額の減損損失を計上。
36%もの大減配を実施、さらにSEC(証券取引委員会)による調査が発覚。
とまさに満身創痍。
にもかかわらずいまだ保有を続けている。
いったいなぜ?
大減配発表直後この銘柄を売却した人間として、上位銘柄以上に気になっているところです。
以上、ご参考まで。
(追伸)
緑色のうちの6銘柄を現在当方は保有しております、、、(滝汗)
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