これまで20年以上に渡り個別株への投資を続けて来て数多くの失敗を犯して来た当方。
今回は過去の失敗の一例を取り上げてみたいと思います。
それが購入時ついつい前日の終値で指値を入れてしまうこと。
これ自体はよくある方法で何の問題もないわけですが、問題は当方の場合この指値にこだわってしまっていたこと。
例えば銘柄研究の結果ある株Aを購入しようと決め、前日の終値50ドルちょうどで100株注文を出したが、株価は50.30ドル、50.15ドル、50.10ドル、50.45ドルともう少しで買値まで行きそうなのだがなかなか買値まで下がらない。
すると、
「くーーっ、あとちょっとなのになぁ。まあ待ってりゃそのうち下がるだろ。」と決して指値を変えることをしない。
あくまで指値にこだわり買値を上げることを躊躇してしまう。
すると、大抵その後も株価は指値にタッチすることなく結局約定に至らず。
というパターンをたどることに。
その実例がたばこ銘柄のフィリップ モリス インターナショナル(PM)。
この銘柄ですが、2018年の12月に80ドル台から60ドル台に急落した局面でこれはチャンスとばかり購入を決意。
前日の終値60ドル台で指値注文を入れたがなかなか指値に達しないどころか70ドルを目指して上昇。
「なんだなんだ、あっという間に3ドル以上も上がってるじゃないの。こりゃ無理。」
と購入を見送った。
ただ後になって冷静に考えれば70ドルでも十分割安の水準だった。
それを前日の終値にこだわったがために指値を変えることをしなかった。
この時注文を入れた株数は57株。
仮に指値より3ドル高い株価で購入していたら171ドル余計に支払って購入したことになる。
ちなみに現在のフィリップ モリスの株価ですが、151.88ドル(3月14日終値)。
57株購入していれば8,657ドルになっており、指値から3ドル高い70ドルで購入したとしても4,667ドルもの含み益を抱えていたことになる。
しかも、というか当然のことながら現在まで増配を続けている。
あくまで結果論ですが、たった171ドル(後になって見れば誤差範囲)に固執したがために、大きなチャンスを逃してしまった。
このような失敗を経て現在は、
(流動性が低い銘柄は別ですが)基本成行きで注文を入れる。
もしくは指値で注文した場合でも、大幅に上昇しない限りは指値に到達しなくとも当日中に約定するようにしています。
そもそも長期投資を旨とし自身の投資基準を満たす銘柄を購入しているわけで、多少の買い値の差など誤差範囲。
これだけは忘れないようにしています。
(指値にこだわった投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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