今さら言うまでもないのですが、当方は民間企業に勤務するサラリーマンです。
しかも恥ずかしながら(?)、勤続年数は30年を超えています。
さらにとても恥ずかしながら、現在は窓際という地位にどっかりと腰をおろしています。
(というか、立ち上がりたくても立ち上がれないのだが、、、)
と書くと「そんなのわかってる。それが今さらどうしたの?」という突込みが入りそう。
実は最近、これまでサラリーマンであったことに感謝しなければならない、という思いが若い頃より格段に強くなっている、と感じています。
もちろん、会社への不満をあげればそれこそ切りがありません。
「だったらなぜ感謝なんかしているの? 恨みこそあれ、感謝するなんておかしいのでは?」
という疑問はごもっとも。
確かに不満は多々ありますが、これまで長きに渡り当方を守って来てくれたことに気づいたから。
守って来たとは一体どういうこと?
サラリーマン、特に日本企業に勤めるサラリーマンの場合、普通に勤務している限り決してクビにはなりません。(※企業が存続の危機等にありリストラする場合は除く。)
もちろん公務員であれば尚さら。
いや、普通以下で勤務していてもコンプライアンス違反等を犯さない限りまずクビになることはないでしょう。
しかも給料が大幅に減額されることもない。(まあ例えばプロ野球選手のように大幅に増額することもありませんが。)
極端な話、仕事(特に会議)中結構うたた寝していたとしても、毎月給料日になれば決まった額が自動的に振り込まれる。
そんな生活を長く続けているとそれが当たり前になる。
毎月ほぼ変わらない額をもらえることが当然、と言う生活になる。
そして金額の多寡はともかくこの安定した収入が安定した生活の基盤になる。
では仮に自分の給料のほとんどが歩合制だったらどうでしょう?
あるいはサラリーマンではなく自営業者だったら?
収入は極めて不安定。
もちろん頑張れば頑張るだけその見返りはそれこそ青天井で増えますが、サラリーマンのようにさぼっていても(自動的に)決まった額がもらえるわけではない。
これってある意味ものすごいストレスになります。
と前置きが長くなりましたが、ここでタイトルの「サラリーマン、公務員にとってインカムゲイン投資こそがしっくり来る理由」という話になります。
そう、つまり株式投資を始めるとまずは日々の株価の変動にサラリーマン時代には感じたことのないストレスを感じる。
「やったー、この1週間で資産が10万も増えてる!」
「うわーー! たった一日で10万も損した!」
と一喜一憂。
本業のみの生活では感じたことのない気持ちの揺れが起きることになります。
もちろん調子が良い時ばかりであれば良いのですが、そんなことはこの世界ではまれ。
ヘタをすればその気持ちの変化、落ち込みが本業に重大な影響をもたらすこともあるのです。
そしてそんな気持ちの変化がより大きいのが、株価の変動での利益を狙うキャピタルゲイン投資ではないでしょうか。
一方のインカムゲイン投資。
こちらが狙うのはあくまでインカム、つまり配当。
配当収入の増加を目指し、余剰資金を優良配当銘柄へ投資し、さらに配当は愚直に再投資する。
これを繰り返していると配当は確実に増加していくことになります。
すると「重要なのは保有する銘柄の時価ではなく、その銘柄が持つ配当を支払い続ける力、配当を増やし続ける力である。」
このことに気づくようになる。
そんな銘柄を保有していれば、その資産を手放す必要などない。
そう、その力を維持し続けてくれている限り、保有期間は一生。
となれば時価など気にする必要はなくなる。
というわけです。
配当という安定した収入、これこそがサラリーマンや公務員で言う所の給料。
つまりサラリーマン、公務員にとってインカムゲイン投資がしっくり来る理由。
そう言えるのではないでしょうか。
(インカムゲイン投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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